日本国憲法9条の改正について、賛成やら反対やら何かと意見がわかるところですが、現在の国際情勢と日本の置かれた状況をみれば、今の9条には無理があります。
防衛すらできないなんて、どう考えてもおかしい。他国はルール違反しているのに、日本はルールを律義に守らなきゃいけないなんて、受け入れることができません。
だから憲法9条改正賛成!というのは考えが浅い今までの私です。日本国憲法9条だけでなく全文を改正するくらいでないと駄目。
そう考えを変えさせてくれた本が、今回紹介する西鋭夫教授著書「米国産・日本国憲法の正体」です。
目次
西鋭夫教授の本『米国産・日本国憲法の正体』について
ダイレクト出版の広告は、変な目立ち方をしますので、著者であるスタンフォード大学フーヴァー研究所の西鋭夫教授の評判が落ちそうな気がします。怪しい人と思われないようフォローしたいと思いますが、個人的には熱い人だなと思ってます。この本に限らず、西鋭夫教授の講義をいくつか視聴した感想です。
『米国産・日本国憲法の正体』のことを少し書きます。まず、WEBで購入しますと、本が手に入り、その本にはDVDが付属でついております。また、DVDと同じ内容の講演録は「DIRECT Academy」という会員サイトで閲覧できます。「DIRECT Academy」はスマホアプリもありますので、スマホとパソコンの両方で利用できます。
本の内容ですが、読み物としての部分と資料集で構成されており、読み物部分は10数ページかありません。楽しみのメインはDVDになります。内容は、スタンフォード大学フーヴァー研究所の西鋭夫教授による1時間程度の講義です。
先述しましたように西鋭夫教授の講義は、今回のDVDや他の商品(フーヴァーレポートや歴史商材)含めいくつか視聴しましたが、割と荒っぽい言葉を使われる場合があります。
もしかしたら、セールス動画や文字起こしされた文章を見た事がある人は、言葉遣いが悪い人だなと気になるかもしれませんが、キャラだと受け止めましょう。私は、慣れてしまったので気になりません。むしろ面白いし頭にこびりつきます。
夢中になって講義されている流れの中での言葉遣いですので、余興ですね。
動画の章立てとそれぞれの時間は以下です。
第1章:たった”8日”で書き上げられた日本国憲法 (00:15:12)
第2章:GHQ草案と日本政府の完全敗北 (00:13:30)
第3章:マッカーサーの最高傑作、憲法9条 (00:07:16)
第4章:9条が書き換えられないのはナゼか? (00:07:51)
第5章:自衛隊という矛盾 (00:09:46)
第6章:公文書に対する日米意識の格差 (00:10:56)
第7章:どうなる憲法改正 (00:12:53)
ひとつひとつの章がそれほど長い時間ではないのが助かりました。忙しくても、少しずつ視聴することができました。
今の日本国憲法は米国産だ!それでいいのか?
この本で著者である西鋭夫教授が教えてくださっていることが、「現在の日本国憲法はアメリカが作成したもの」という事実とその背景についてです。どうやら、当時は日本人が作成したと発表したようです。
そんな米国が作成した憲法を、70年間改正も行わず律義に守り続けた結果、日本は平和になったのでしょうか?
答えはいいえです。(そう思っているのは私くらいでしょうか?)
戦争はしていないけれど、攻められても守れない国になっています。それは平和と言えるのでしょうか。隣国はやりたい放題で、彼らからしてみれば憲法9条は改正してほしくないようです。なぜなら日本は攻めてこないというのは隣国にとって都合がいいからです。
そして、悲しいことに私も含み、米国が作った憲法であるという事実を知らない日本人が割と多いようなのです。米国産の憲法になってしまった背景も知らないでしょう。
背景を知れば、「憲法改正が必要という意見が何故あるのか」を、理解できる人が増えると思います。
日本国憲法誕生の秘密
「米国産・日本国憲法の正体」の本の内容部分で、驚愕したところについて書きたいと思います。
日本国憲法が8日間で誕生って、ありなのか?
たとえば会社で何かプロジェクトを任されて、その企画をまとめたとして、わずか1週間でOKが出ますでしょうか?
いやいや、フィードバックやなんやらで、それなりの日数がかかるはずです。でも、日本国憲法は8日間で完成してしまったのです。
「えっ、何故? それほどの量がなかったから? 決めることが少なかったから? 暇人が多くて、時間があったから? 」よくよく考えれば疑問です。会社の決め事より国の憲法を決めることが早く終わるとは到底思えません。
一国の憲法が8日間で完成なんてありえない話だと思いますが、当時の背景を知ると理解できます。地獄のような焼け野原で、明日食うものも困る状況下、我が身我が家族そして我が国を想えば、苦しい判断せざるを得なかったとしても、誰が責めることができましょうか。
何故、日本国憲法9条の条件を受け入れたか?
日本国憲法9条は不平等条約のような条件ですが、何故受け入れるしかなかったのでしょうか?
もし、その理由が、「天皇の命と引き換えが条件だったから」だとしたら・・・
2000年続く皇統は、憲法に定めるまでもなく日本の象徴です。
もし、自分が第二次世界大戦当時の憲法作成関係者だったとして、天皇の命がかかっていたら、GHQから提案された憲法9条を断れたかと想像してみると、事の重大さがわかります。
私だったら命を絶っているかもしれません。
日本人は十二歳の少年少女である・・・byマッカーサー
「米国産・日本国憲法の正体」で、特に気になった箇所がありますので引用します。
GHQ憲法を擁護する日本国内の勢力は、「憲法は日本人が書いた」という吉田発言を鵜呑みにして、学校教育で「平和憲法」として教える。国民は、北海道から沖縄まで米軍基地に守られている惨めな依存症を「平和」と呼ぶ。「守られている」のではなく、「占領続行」ではないのか。マッカーサーは、帰国後、米国議会で「日本人は十二歳の少年少女である」と宣う。
米国産・日本国憲法の正体(P15)
このくだりには、詳しく書かれている注釈がありますので引用します。
マッカーサーが帰米直後、米議会上院軍事・外交合同委員会で、極東情勢などについて証言し、その中で日本について語った言葉。「もしアングロ・サクソンが、科学、芸術、神学、文化などの分野において45歳だとすると、ドイツ人は我々と同様十分成熟している。しかし、日本は歴史の長さにも拘わらず、まだまだ勉強中の状態だ。近代文明の尺度で計かると、我々が45歳であるのに対し、日本人は12歳の子供のようなものだ」
米国産・日本国憲法の正体(P15)
このマッカーサー元帥の言葉、日本はまだ若いから見守ってやろうという気持ちの表れだという擁護説もあるらしいのです。
う~ん、そうでしょうか。
私はどう考えても、日本人をバカにしているとしか思えないのです。馬鹿にしていたから、8日間で憲法を完成させたわけでしょう。
なお、西鋭夫教授の考えもブログ記事で確認できますので、ご参考にしてみてください。
これらの事実には驚きました。そして知らなかった自分が恥ずかしいなと思いました。
DVDは西鋭夫教授の講演会動画です
メインの動画を視聴しました。なかなか熱い語り口です。その中で、思わず納得してしまったところがあります。
戦争ばっかりしているのはアメリカだ
「アメリカ、おめえたちだろ、戦争ばっかりやってるの。みなさん、第二次世界大戦が終わって戦争やっているのはアメリカです。ずっと、やっているんです」
日本が軍隊持つと侵略戦争始めるのではないかと騒がれますけど、西鋭夫教授の講義で思わず納得してしまったのが、「第5章:自衛隊という矛盾」でのこの言葉です。前後の文脈があるのですが、それを文字お越ししますと長くなりますので、一部分のみの文字起こしでお許しください。
それにしても西教授の言う通りです。たしかに、そうですね。
日本の侵略をどうのこうのと言っておりますが、侵略してきているのは誰でしょうか。今の日本は自国を攻められても、「遺憾」しか言えないのですが、他の国々は、好き勝手侵略しているじゃないですか。
こういった不平等なことが、今の憲法だとまかり通ってしまうので、日本人は危機感を持たなくてはいけないのです。
何故、日本国憲法を書き換えられないのか
もう、第二次世界大戦後、70年経過しています。いい加減、現実的ではない憲法は改正していいと思うのですが、なぜ、憲法を改正しないのでしょうか? アメリカが脅してくるからでしょうか?
いやいや、そうではないと講義の中で西鋭夫教授は言います。その理由を聞いてなるほどと思いました。ありがちな話です。気になる方は講義でご確認ください。
『米国産・日本国憲法の正体』読んで思うこと
ひとつ気をつけたいのが、こういう歴史修正系の話は、反論する人もたくさんいるということです。どっちの解釈が正しいかどうかの話は必ず浮上してきます。同じ資料を読んでも意見が真っ二つにわかれることもありますし、どちらも引き下がりません。
でも、それでいいのだと思います。常に反論があって議論されていくべきで、むしろ議論されないよりましです。結局、歴史というのは、過去の当事者ではない人が解釈するのですから、事実を確実に証明できることの方が少ないと思いますので、歴史に触れる人はいろんな意見を聞いて自分なりに判断していくしかないでしょう。
私には、2019年5月現在、小学3年生の愛娘がいます。
これから成長し、学校教育で歴史を学ぶにあたり、このDVDの事実が教科書に書かれていなかったら、私はきっと、この動画を観させると思います。本は読ませるには難しい内容ですけど、講義動画だとわかりやすいのがよいですね。
娘が成人したときの日本の方が、今より過酷な状況になっているかもしれませんので、教科書だけの歴史観で日本の歴史を判断してほしくないという願いがあります。動画を観た娘が、自分なりの歴史観を持ってくれたら嬉しいです。
できれば私と同じように、米国産の日本国憲法に疑問を持ち、日本国産の日本国憲法誕生を望んでくれる子に育ってくれたなら、ありがたい話です。
さて、この『米国産・日本国憲法の正体』ですが、キャンペーン中は送料のみで、本・DVD・会員サイトの動画がGETできるので、お得だと思います。
1つの歴史情報として、日本人には是非観てほしいと思います。