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プロフェッショナルとは何か?伝説の営業マンの名言から学べること。

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プロフェッショナルとはなんでしょう? 考えてみるとなかなか答えられません。私が浅い人間である証拠です。しかし、なんとなく人物は思い浮かんだりします。野球でプロフェッショナルと言えばイチローさん、サッカー選手なら本田圭佑さん、フィギュアスケートなら羽生結弦さん、お笑い芸人なら松本人志さん、ユーチューバーならヒカキンさんでしょうか。

「ああ、あの人凄いな」と映像ではなく、「プロフェッショナルとはこうだ!」と自分なりの言葉で定義しないと、私は凡人から脱出できません。それは常にそう思っていましたので、時間をかけ、いろいろ調べたり本を読んだりした結果、納得した答えをこの本で見つけました。

 

プロフェッショナルとは?

若手社員、ベテラン社員が考えるプロフェッショナルの条件

こんなアンケートがあります。

大正製薬株式会社(本社:東京都豊島区・社長:上原茂)は、このたび、「仕事とプロフェッショナル像」をテーマに、新しいプロフェッショナル像を「NEOプロフェッショナル」と定義した調査レポートを発表いたしま...
-若手・ベテラン社員の仕事意識比較- 若手社員が憧れる「NEOプロフェッショナル... - 共同通信PRワイヤー

記事の真ん中にある『プロフェッショナルとして必要な条件・在り方は?』という問いに対する結果をみてみますと、柔軟性実行力仕事のスピードが速い決断が早いものごとの優先順位が明確ということが、若手社員もベテラン社員共通のプロフェッショナルの条件・在り方だというアンケート結果がでました。たしかに納得できます。

なぜなら、本書の主人公であり、プレデンシャル生命の営業マンだった甲州賢さんは、まさに『柔軟性実行力仕事のスピードが速い決断が早いものごとの優先順位が明確』が当てはまる人というのが読書を通じて得たイメージなのです。その点については、本書の甲州さんの言葉などを元に、解説いたします。

プロフェッショナル営業マンの名言

人間には限界がある。でもそれは以外と高いところにある”が座右の銘です。

「”人間には限界がある。でもそれは以外と高いところにある”が座右の銘です」

この言葉は、甲州さんが25歳のときの上司であるT部長の言葉です。言葉だけでもグッときますね。本書にある名言のなかでも一番すきな言葉です。

そして、凡人の私はそれで終わり。「ああ、いい言葉だな」で終わりです。ところが、甲州さん違うのです。なんと、T部長から多くの事を学びたいと、T部長の近所に引っ越しして、T部長と一緒にいる時間を増やすのです。

まさに、実行力と決断力が優れていますね。25歳でできることとはとても思えません。

合格することは面接前にわかってましたから

「合格することは面接前にわかってましたから」

この言葉は、32歳のときにプルデンシャル生命にスカウトされ、面接に合格したときの言葉です。優秀なセールスマンである甲州氏だからこそ、前職の退職が困難であることが想像できため、円満な退職の段取りを一緒に考えようとしていたプレデンシャル生命S営業所長に言った言葉です。

どういう意味かキョトンとしてしまいますが、面接の日に退職を済ませていたというわけでして、恐ろしい自信です。そりゃこんな人材が欲しくなるに決まってますよね。でも、私が感動したのはこの言葉の後の次の言葉です。

「ただ、1つだけお願いがあります。引き継ぎのために時間はしっかりとください。お客様にだけは、絶対に失礼のないようにしなければなりませんから。」

自分がお客なら、こんな営業マンに担当になってほしいものです。甲州さんは、徹底してお客様を第一にしています。

まさに、ものごとの優先順位が明確なのです。

逃げも隠れもしない。一生お付き合いする覚悟を伝えたい。

「逃げも隠れもしない。一生お付き合いする覚悟を伝えたい」

自分のお客様には、24時間着信可能な携帯電話の番号だけでなく、自宅の住所と電話番号も伝えるというのです。引っ越ししたら新しい住所もすぐに連絡したそうです。

私はこの対応は柔軟だと思いましたが、賛否がわかれそうです。しかし、お客様から視点になれば、困ったときの問い合わせ先が複数ある状態だということは、柔軟な印象を与えると思います。こういう対応している方は、問い合わせしたとしても、ほぼ間違いなく、柔軟な対応をされていることが想像できるのは私だけではないと思います。

社長さんたちがどれだけ忙しいのかわかっているのか?

「社長さんたちがどれだけ忙しいのかわかっているのか?」

折り返し電話が遅い後輩に対して言われた言葉です。甲州さんは待たされるのが嫌いだったようで、だからこそ待たせないようにしていたらしいのです。

甲州のケータイに電話をかけ、留守電につながったときには、こんな応答メッセージが流れる。
「はい、甲州です。お電話ありがとうございます。✖時まで商談中のため、電話に出られません。✖時にこちらから、おかけ直しいたします」
そして、✖時きっかりに電話がかかってくる。
「甲州さん、もしかして、アポイントのたびに、ああやってメッセージを入れ直しているの?」
そう尋ねる相手に、甲州は事もなげに答える。
「はい。でも、多いときでも一日五回程度ですよ」

プロフェッショナルセールスマン(P38)

お客様の時間を大切にし、無駄にしないよう、素早く対応されていたわけです。

◇今日できることを明日に回す行為はNGである。
お客さまのためにも、行動にはスピードが大事。明日まで考えてみたとしても変わるようなことでなければ、それは今日のうちに終えておく。

プロフェッショナルセールスマン(P66)

このように若手に指導されていたそうです。

こういうエピソードをみても仕事のスピードは速かったことが想像できますね。

まとめ:プロフェッショナルセールスマン

プロフェッショナルとは何か?プロフェショナルに聞けばわかる

プロフェショナルの条件・在り方とは、『柔軟性実行力仕事のスピードが速い決断が早いものごとの優先順位が明確』というのはわかりますが、それが「プロフェッショナルとは?」の答えかというと、私としては腑に落ちません。

なぜなら、この要素はプロフェッショナルという存在を外から見ている人の評価だと思われるからです。納得できるのですが、なぜか心に響かないのです。しかし、この本のP198を読むと小さくですが、答えが書いてありました。

〈ある公園から・・・他のセールスマンとどう違うのか?〉
甲州が某百貨店の外商部でおこなったセミナーの質疑応答に、こんなやりとりがある。「甲州さんは他の営業マンとどこが違うのですか?」「知識や技術的なことはなにも違いません。ただひとつ、本気度が違うんです」

プロフェッショナルセールスマン(P198)

本気度が違う・・・、痺れる言葉です。柔軟性実行力仕事のスピードが速い決断が早いものごとの優先順位が明確』といったスキルではなく、マインドだということです。これがプロフェッショナルとはの答えなのです。

甲州さんはお客様へのサービス姿勢にぶっとんで本気なのです。プロフェッショナルと言われる人々は、普通の人からみたら異常なくらい本気なのです。それを誰かの命令ではなく自分の価値観に基づいて行っているから、生きざまが美しいのです。

私なんか、たいした本気度ではなくて、口だけなんですよ。プロフェッショナルを見て「あんなのは一部の才能がある人ができることだ、真似できるわけがない」とほざくだけなのです。それは最初からあきらめている言葉ですから、当然プロフェッショナルになれるわけありません。そこは、マインドの改善がひつようです。

まずは、これからやろうとしていることにどのくらい本気になれるか、そしてやるなら徹底的に本気でやる。甲州さんの、そういうところを真似することから始めてみたいと思います。

 

 

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