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子育てにおける父親の役割とは何か?

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子育てをする父親として、子供のことをどれくらい把握してますか? 子供の体重、子供の服の置き場所、子供の友達の顔と名前、いつどんな予防接種を受け、過去にどんな病気になったか、ほとんど把握していない私。「仕事が忙しい。子供のことは、妻に任せているからわからない」、、、言い訳になりません。

では、妻はどうかというと、仕事をしており、娘のことはほとんど把握しています。仕事しながらも、子供のことは何でも把握しているのです。

だからこそ、「自分は愛する子供に対し、父親としてできることは何だろう」と、子育てをする男としての悩みがあります。

そんなとき読んだこの本が、自分の悩みをクリアにしてくれました。

父親の皆さまにおすすめな本、お父さんのための子どもの心のコーチングです。

お父さんのための子どもの心のコーチング

子育てにおける男の役割

子育てにおける男としての役割について考えてみました。そう「男」としての役割です。

「父親」としての役割だけでしょうか?

いえ、そうとは限りません。忘れがちなのですが、「夫」としての役割があります。妻に対しての役割があるのです。この点を忘れてはいけません。

そして、もう一つ。シングルファザーや主夫の方なら「母親」としての役割もあります。

つまり子育てにおける男の役割は、父親として、夫として、母親としての側面があります。それぞれがどんな役割があるか考える必要があります。

子育てにおける夫の役割は何だ?

まずは夫としての役割です。

冒頭でも述べたとおり、自分の子供の細かいところについては、母親の方がよく知ってます。私も小学生の娘がいるからわかりますが、子育てに関しては、圧倒的に母親の方が積極的な家庭が多いです。例えば私の住む地域の通学路は、PTAが登校中の子供たちを見守るスクールガードを行っています。
そのスクールガードのほとんどが母親です。母親だって働いているにも関わらず・・・。

例えば我が家の場合、妻は、食事も作り、洗濯もし、仕事もし、母親としてPTA活動に参加する。子供が病気になれば、病院に連れて行き、医師に子供の身長や体重、病歴を聞かれても即答できる。

一方で私は、食事は作れない、洗濯しない、仕事はしてますが、父親なのにRTA活動に参加しない。子供が病気になれば、病院に連れて行くけど、医師に子供の身長や体重、病歴を聞かれてもわからない。

これじゃあ、駄目ですね。。。

このようにあらためて考えると、妻から見て夫の私は子育てにおいてどんな役割をしていると言えるのでしょうか?

父親として、夫として役立たずと言われても仕方ありません。

子育てにおける父親の役割は何だ?

しかし「そんな役割なんて、考えるだけ無駄。男が女と同じように会社を休めるわけがないでしょう。男は仕事していればいいのでは?」とか、「男に子供のことがわかるわけがない。むしろ、男が会社をクビになったら困まる。 男は働いて家に金を入れればいい。」言ってくれる女性の声もあるようですので、今の私の父親としての関わり方でも成立する家庭もあるのです。

実は、私の奥様はこの考えに非常に近いのです。ですから、それほど夫婦間で大きなトラブルになっているわけではありません。ただ、「ちゃんと子育てをしてほしい」という不満はあるようです。

「ちゃんと」って何でしょう?

子育てにおいて、父親ができることがあるにもかかわらず、私がその役割をわかっていないから、勝手に悩んでいるわけです。父親と母親との違いにより、母親と同じ役割ができないとしても、父親としての役割があり、私にもできることがあるはずです。

この「ちゃんと」が何か知りたいと思い、本書「お父さんのための子どもの心のコーチング」を読みました。また、コーチングを勉強していますので、タイトルにも惹かれました。それが本書の購入経緯です。

子育てにおける親の役割、育てるべき3つの力とは?

子育てにおける親の役割とは何でしょうか? 父親の役割を知る前におさえておきたいと思います。

「親の役割は、子どもに自律を教え、自立させること」。ハートフルコミュニケーションでは、親の役割をそう位置づけています。
自律とは、自分を律すること。物事の善悪を判断して、自分の中に起こる様々な情動をコントロールし、最終的に自分を幸せに導くような、振る舞いやあり方を学ばせます。
自立とは文字通り、自分の力で生きていけるようになることです。職業につき、誰かに依存することなく、人とともに幸せに生きていけるようになることです。
子どもの自立を促すために子どもの中に三つの力を育ててください、と私たちは提案します。「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」の三つです。それぞれの詳しいことは第三章でお話ししますが、これらのことを子供に伝えるためには、「母性」と「父性」の両方が必要です。

なるほど、親の役割については納得しました。

では、「母性」と「父性」が必要とはどういうことでしょうか? 片親では駄目なのでしょうか?

3つの力を育てるのに必要な母性と父性って何だ?

子どもの自立を育てるためには、「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」を教える必要があり、そのためには母性父性が必要とのことでした。母性と父性については、次のように書かれてます。

母性=母親、父性=父親というわけではない

つまり、男性が母性の役割、女性が父性の役割でもいいわけです。母性、父性とは、存在としての意味であり、生物的な意味ではないのです。

では、母性と父性の役割は何でしょうか?

母性と父性の役割とは?

母性の役割は、次のように書かれてます。

母性は、自己肯定感を育むという重要な役割を果たします。

母なる存在から愛されていることで、自己肯定感が育つわけです。

では、父性の役割は何でしょう。

父性は子どもに自立を求めます。

どういうことでしょう? 「ちゃんと」の答えにつながるとこですから、具体的に知りたいです。本書には、この母性と父性の役割について、わかりやすい例えがあります。

子どもにヨーグルトを食べさせる時、
母親(母性)は、蓋をはがして渡す。
父親(父性)は、子どもに自分で蓋を剥がさせる。

ああ、なるほど!自立を求めるってそういうことなのですね。

父性はコーチとなって子どもの「できる」を育てる

父性は自立を子どもに求めるの意味、そして、父親として私が何をすべきかわかりました。

お父さんのための子どもの心のコーチング:まとめ

悩みは解決!父親の役割がわかった!

妻が、夫に「ちゃんと子育てしてほしい」と言ったときの、「ちゃんと」の意味は、父性の役割のことでしょう。

つまり、ヨーグルトの蓋を剥がさせるのが父親の役割なのに、蓋を剥がす母親の役割をするなということです。甘えさせるのが母親の役割なら、自分のことは自分でできるようにコーチングすることが父親の役割。父親が甘い顔していては駄目なのです。

我が子を愛するあまり、つい蓋を剥がしてしまう父親は多いと思いますが、そこは父性としての役割を意識しましょう。だからといっていつでも厳しくというわけではありません。ガミガミやれってことではないのです。

ここで一句:「ちゃんとして」 その意味知って 父になる

父親の役割について悩む方は、子どもの自立心が育つような接し方をするところから始めてみてはいかがでしょうか?

 

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