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社長も社畜も自分の時間は我がままに我がものに|屁理屈なし 社長のための時間の使い方

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私は社畜のくせに時間がない。現実から逃げているから忙しい。どうにかならんものか?
世の中の社長は時間がない。現実と向きあっているから忙しい。どうやってやりくりしているのか?

立場が違うと忙しさの意味も違うから、時間管理術も違うのか?

いや、時間の使い方なんて、考え方は同じはず。だから社長の時間術から盗めるものがあるはず・・・。

そこで気になったのが、「屁理屈なし 社長のための時間の使い方」という書籍です。
現実と向き合っている社長のための本は、現実から逃げまくりの社畜である私にとって、読むべき本ではないかもしれません。

でも、何に時間が奪われているかを見つめ直すにはいい書籍です。

 

 

 

 

 

2023年12月末、本書のアフィリエイトは終了しました。

屁理屈無し 社長のための時間の使い方

社長の時間管理術から社畜には無理?

本書のターゲットは社長や起業家向けですね。私のような社畜には共感できる点が少なかったです。なぜなら、部下や取引先から電話がかかってきて困ることなんてありませんから。
各Chapterに関しては、私なりにポイントを簡単にまとましたのでご参考ください。

章立て ポイント
Chapter1
時間をお金に変える法
・自分の時間を守るために自分の時間の価値を知ること。そのために、基本的な収入目標から1時間当たりの自分の1時間の価値を決める(P28~P29)
・時間の価値を決めれば、時間の価値に見合わない任務や活動を排除したり、誰かに任せたりして時間をつくることができる
Chapter2
タイム・バンパイア
タイム・バンパイアというのは、自分の時間やエネルギーを無駄に消費することになるような迷惑な輩のこと。そんなタイム・バンパイアにどう対応したらよいか。
タイムバンパイアに自分の時間を奪われたら負け。負けをとことん憎むこと。
Chapter3
時間防衛戦術
タイム・バンパイア以外にも、自分の仕事の邪魔になる要因はある。それらにどう対応するか?
P48の、自分の時間を守る5つの戦術を活用してみよう
Chapter4
最強の規律
最強の規律とは、時間厳守。時間厳守が成功に導く。
「時間に正確でいれば、あなたの時間を最大限の敬意をもって扱うよう他の人に期待し要求する権利ー立場ーが与えられる(P79より引用)」
Chapter5
魔法の力
「自己鍛錬は、あなたを誰にも止められなくする魔法の力である(P89より引用)」
自分の時間を最大限活用するためには、自己鍛錬も必要。自分に厳しく!
Chapter6
時間管理
次に11テクニックが紹介されています。
テクニックその1:邪魔するものを意のままに操れ
テクニックその2:会議は最小限に抑えよう
テクニックその3:完璧な時間厳守を実践しよう
テクニックその4:リストを作り、活用しよう
テクニックその5:目標達成のために奮闘する
テクニックその6:うっかり忘れを防止するツール
テクニックその7:空き時間をなくそう
テクニックその8:無計画な活動は最小限に抑えよう
テクニックその9:「半端な」時間からメリットを得よう
テクニックその10:ピークを避けて生活しよう
おまけのテクニック11:テクノロジーを”有効”活用しよう
Chapter7
時間を豊かさに変える
お金がすべてではない。「何とかして金持ちなれる人々は多いが、豊かになれる人は比較的少ない(P141)」
時間を豊かさに変える方法は、P141~142が参考になります。ヒントは、まず自分の豊かさを定義することから始めることです。
Chapter8
情報の雪崩
自分に必要な情報だけを手に入れる方法が紹介されている。
【感想】内容としては、真新しい情報はないように感じました。
Chapter9
自分をクビにする
自分をクビにする=人に仕事を任せてしまえってこと。
P165の仕事を任せられるようになる7つのステップは大事。真新しい内容ではないが、出来ている人も少ないでしょう。社長でなくても我が身を振り返りたい内容です。
Chapter10
交友関係
交友関係は、自分でコントールできる。自分の時間を誰に捧げるか?
「害のある人や妨害者排除することだ(P176)」
「付き合わなければならないのは、努力家や成功者、勝者やチャンピオンである。そうすれば気持ちが高まり、最高の成果を上げることができる。その結果、あなたの時間の価値が上がる(P179)
Chapter11
専門家の力
何を自分で行うコスト、あるいは単価の安い人に任せたときのコストはどれくらいかかるだろうか。
「能力を身に付ける、結果を出せるまでのスピードを加速させる、つまり自分自身の努力で何かを学ぶのにかかる時間をなるべく短縮することは、大きな価値がある(P196)」
専門家にお金を払うのは投資、自分の時間の価値を向上させるためにも専門家に投資しましょう。
Chapter12
心理ゲーム
「生産性の達成を最も効果的に促進する、特定の心理状態がある(P208)」サイコ・サイバネティクスなどが紹介されています。自己啓発中心の内容です。
Chapter13
時間に関する最後の考察
出来なかったことに対して言い訳ばかりしていたら、何も変わらない。くだらないことに時間を使っていないで重要なことに時間を使えってことです。
成功する人は1つの問題行動に1つの解決策しか試さないのではなく、同時に20もの解決策を実行するのだ(P233より引用)」

このまとめてみると、社畜な私には学びが少ない気がしました。たとえば「Chapter6 時間管理のテクニック2:会議は最小限に抑えよう」ですが、社畜が会議を断われるかってことです。
また、『Chapter3 時間防衛戦術』で紹介された5つの戦術。そのうちの一つに「2.電話に出ない」というのがあります。たしかに社長という立場であれば、たいして重要ではない電話に無駄な時間を奪われているかもしれませんので、有効なアクションでしょう。しかし、社畜がやるとなると難しいです。電話に出ないなんて、、、できます?

このように、忙しい社長向けの本ではありますが、立場が違っても自分に置き換えて学べる人なら、きっと得るものはあるはずです。

社長へのアドバイスから社畜が学べること

たとえば、『Chapter7 時間を豊かさに変える』に、個人的に重要と感じた言葉がありました。

どんなビジネスにも、それを行う人が楽しくないと感じる類の要素はあるものだが、それでもやらなければならない。好きなことだけをして金持ちになれるほど、ビジネスは甘くないのだから。
一番好きな道を追求することで成功を手にするという考えは、屁理屈である。社長が成功するかどうかを決定づけるのは、何よりも市場なので、社長は市場の現実に対応しなければならない。

屁理屈なし 社長のための時間の使い方(P149)

好きなことで利益が出るとは限りませんから、あなたの時間は素晴らしい利益が得られるものに使いましょうと言われれば、忙しい社長には納得できる言葉でしょう。
社畜な私は読み飛ばすところでしたが、「自分の好きなことでお金持ちになるとは限らない、市場次第だよ」というのは、脱サラしたい私も肝に銘じなくてはならない言葉で、激アマな思考に喝が入った気づきでした。
社長でなくても、著者ダンケネディの言葉からどれだけ気づきを得ることができるか、そこに読む価値はあると感じました。

屁理屈なし 社長のための時間の使い方:まとめ

自分ために時間を使おう

タイトルのどおり、社長のための時間の使い方がメインの内容でした。社畜の私には自分がタイム・バンパイアの可能性があることを思い知らされた一冊でした。

読了後、気づかされたのは、自分の時間は他人に奪われているということです。それも結構な頻度で気づかずに。そして奪われた時間が自分の利益になっているかというと、必ずしも利益になっているとは言えません。
もちろん、奪われた時間には家族や友人といった大切な人と過ごした時間、趣味に費やした時間もあるでしょう。こういう時間は奪われていいのです。自分が豊かになるから。(大切な人との時間を奪われたと表現するのはよくないですね。)
ダメなのは、自分を疲弊させ、まったく利益にならない人や事との時間です。社長であろうと社畜であろうと関係なく、もっと自分の時間の価値を知り、他人から必死に守っていいのです。

自分の時間はわがままに守る、そうやって我がものにする。人生の勝者にしかできないことかもしれませんが、いつかそんな勝者になりたいものです。

 

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