記事内に広告が含まれています
日常の小さな目標すら達成できていないとしたら何故か、ご存知でしょうか?
人生の目標が達成が難しいのはしょうがないことです。大きな目標ですから達成は簡単ではありません。しかし、日常の「いつまでに何をやる」という小さな目標はどうでしょう。
例えば私の場合、「よし、このサイトの記事を今日中に書き終えるぞ!」なんて心に誓っても、いざライティングという段階になると、ダラダラして、先延ばししてしまいます。最初の決意はどこへやら・・・。
それでも、「過ぎ去ったことはくよくよしないで明日から頑張ればいいのさ、やればできる!」なんてポジティブ思考で仕切り直ししますが、またもやダラダラ先延ばしです。我ながらアホらしい。
でも、そんなことを繰り返してしまうのは、目標達成に対するマインドに間違いがあることがわかりました。大小関係なく目標達成にいつも挫折してしまう方はには、良い解決策を勉強できる本を紹介します。
「成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則」です。
成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則 posted with ヨメレバ
ガブリエル・エッティンゲン/大田 直子 講談社 2015年06月10日
|
目次
ポジティブ思考を捨てなさい
ポジティブ思考は意味がない?
自己啓発セミナーなどではお約束と言っていいほど、「目標達成に大事なマインドは、ポジティブシンキング(プラス思考)だ!」と言われます。自己啓発本も同じです。もう耳に穴が開いて、ふさがらないほど聞かされます。
そして、たしかにポジティブ思考に切り替えられたときは、モチベーションは上がるのですが、だいたい3日後くらいに冷めていて、いつものクズに戻ってます。
「こんなすぐに冷めるなら、ポジティブ思考したところで意味がないではないか・・・」 こうなると自己嫌悪になりますし、ストレスがたまります。こういう経験が繰り返されれば、「ポジティブ思考では成功できない理由があるはず」という疑問が生まれます。
一体、ポジティブ思考の何が問題なのでしょう?
ポジティブ思考は危険なのか?
ポジティブ思考そのものがどうも良くないようです。どういうことでしょうか? 本書から引用してみましょう。
20年にわたる研究でさまざまな被験者、状況、そして手法で再現された結末をふまえると、「思考は現実になる」「願えば目標は達成できる」というポジティブな空想にふけり、それこそが成功への道だと思えというのは、間違ったアドバイスである。
人生は、そんな風にできていない。
ボワッと逆風を受け、ヨロけるような感覚になりました。「人生は、そんな風にできていない」目を覚ましてくれる言葉です。
本書の前半で、さまざまな事例を紹介しながら、ポジティブな思考が成功のさまたげであることが語られます。それら事例を自分に置きかえたとき、妙に納得してしまいました。
今まで成功の常識だと思ってたポジティブ思考こそ、目標達成のさまたげだったのです。ポジティブ思考について、きちんと理解しないと、また失敗を繰り返すことになるので危険です。
ポジティブ思考のメリットは何だ?
「じゃあ、ネガティブの方がいいのか? 」そういうことではありませんね。では、ポジティブ思考のメリットは何でしょう?
自分では状況をどうすることもできず、じっと待つしかないという場面は、誰にでも経験がある。レイチェルのようにただ落ち着かない場面もあるが、生死にかかわる場合もある。いずれにしても、大事になのが意図的に行動することではなく、むしろ辛抱して受け身で「粘る」ことであるなら、ポジティブな空想は役に立つどころか必須である。
レイチェルというのは、この引用文の前に事例として登場してます、マリファナの売人で捕まったボーイフレンドの刑をポジティブ思考で待つ女性です。
つまり、ポジティブな空想にはいいところがたくさんある。ただ、状況次第なのだ。ダイエットや禁煙や就職には役に立たないかもしれないが、砂漠で生きながらえるとか、政治的弾圧の下で生き延びるとか、マリファナの売人をしたボーイフレンドに裁判官が刑を宣告するのを待つには、たしかに役に立つ。とにかく大切なのは、空想にできる以上のことを求めないことだ。その力と限界を理解しているかぎり、ポジティブな空想は束縛でなく協力者として働いてくれる。
「夢見るだけで実現できる」とやみくもに思うのが間違っているのと同じように、「夢見るなんてムダだ、意味がない」と頭ごなしに否定するのもまちがいだろう。