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文章の書き出しのコツ「3つの期待」と「14の方法」とは?

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キリがないのでもう買わないと決めていたのですが、また、文章本を買ってしまいました。相変わらず文章が書けない障害を克服したいからです。努力すると決めたのですが、いまだ上達しないため、いつも通り魔法の探ししてしまいました。

今回、購入したのは、「文章は「つかみ」で9割決まる」という文章の書き出しに特化した本です。文章の書き出しは、タイトルと同様、書けない障害のひとつのため、楽して解消すべく本書に飛びつきました。

読後感想としては、「つかみ」というより、「つっこみ」たくなる内容でしたが、本来目的である文章の書き出しについては勉強なりました。

では、早速みてみましょう。

文章は「つかみ」で9割決まる

書き出しのノウハウ本ですので、押さえておくべき点は多々ありますが、以下の3つが重要と思われまとめてみます。
①文章の書き出しが重要な理由
②文章の書き出しに求められる3つの期待
③読み手を惹きつける書き出し14の手法

なお、読者の対象は著者の言葉を引用します。

趣味や仕事でブログやnoteを書いている人
SNSで長めの文章を発信することのある人
プレスリリースやメールマガジンなど、人の目を惹く文章を書く人
生徒や保護者への文章を書く教員
就職活動で採用担当者の心に残るエントリーシートや小論文を書く必要のある人

文章はつかみで9割決まる(P8)

①文章の書き出しが重要な理由

書き出しが重要な理由。もはや説明するまでもないかもしれません。
インターネットの普及で、コンテンツが爆発的に増えました。一方で読み手の時間は増えたわけではありません。ですから、読み手にはじっくりコンテンツを選んでいる時間もありません。忙しいのです。
ですから、書き出し部分をさっと読んで、読み進めるかどうか決めます。違うなと思ったらすぐに次のコンテンツへ行きます。最初の段階でうだうだ書いていると読み進めてもらえないのです。だから、書き出しが重要になります。

ここまでの説明は理解できますが、それだけではありません。なんと著者は、つかみで人生が変わるとまで言ってます。

このように、「つかみ」から読み手の心を惹きつける記事を書いていると、出版などの仕事につながることもあれば、同じような考えを持つ仲間と出会えることもあります。「つかみ」ひとつで、あなたの人生が大きく変わっても不思議ではないのです。

文章はつかみで9割決まる(P43)

いや、はっきり言って「人生変わる」は言い過ぎ。

この引用文の前には、岸田奈美さんや川代紗生さんの文章の書き出しが素晴らしくて多くの人に読まれた文章が紹介されていました。たしかに書き出しは上手いと思いますが、それで人生が変わったかというと、ちょっと違う気がします。多くの人に共感される文章をたくさん書く努力した結果のような気がしますが・・・。

おおげさ表現に怪しさを感じつつですが、読み進めてみます。

②文章の書き出しに求められる3つの期待とは?

次に押さえておきたいのが、書き出しに求められる3つの期待です。期待がないと読み手は読んでくれません。
①問題を解決したい
②知的好奇心を満たしたい
③心の栄養を得たい

「③心の栄養を得たい」はわかりづらいですが、笑える、泣ける、感動、ドキドキするといった内容ものだそうです。

なお、この後著者は、「続きが読みたくなるだけでは足りない(P67)」という見出しの本文で次のように語ってます。

「つかめるつかみ」の定義は、「最初の数行だけで、何らかの期待を持つことができ、続きが読みたくなる」だけではありません。もう1つ大事なことがある、と私は考えています。それが、この章の冒頭でお話しした「全部読んだときに、『期待に応える文章だった』と感じられる」です。

文章はつかみで9割決まる(P67)

本書は書き出しの話ですが、ここで文章全体も大事とであるとの主張。

いや、だから前述した「書き出しで人生が変わる」という著者の主張はやはり大げさな表現だと思ったわけであります。
思いのほかつっこみどころ満載の本です。

読み手を惹きつける文章の書き出し14の手法とは?

本書の目玉と思われるのが、書き出し14の手法です。44ページを割き、文章の書き出し例文を提示しつつ説明されているので親切な本だと思います。

①セリフからはじめる
②「問い」にする
③数字を入れる
④データを加える
⑤常識や先入観を否定する
⑥「抽象的な言葉」で匂わす
⑦「なじみのない言葉」を使う
⑧「例」を羅列する
⑨繰り返す
⑩オノマトペを使う
⑪ナレーションを入れる
⑫イベント仕立てにする
⑬「サスペンス」風にしてみる
⑭「書簡体小説」風に書いてみる

なお以前紹介した、「ファンが増える!文章術」という書籍の中でも、書き出し10の手法が4ページ(P178~P182)にわたり説明がありました。そのことをすっかり忘れていて、新たに「文章はつかみで9割決まる」を買ってしまったわけですが、「文章はつかみで9割決まる」の方が44ページ(P122~P166)の説明ですので、無駄ではなかったと自分に言い聞かせました。
具体的な方法論は、本書を読んで知りましょう。

まとめ

3つの期待×14の手法で書き出し上手になれ

読み手を惹きつける書き出しに必要な3つの期待を14の手法を使ってひたすら書く。書き出しが苦手なら本書を参考に練習するとよいかもしれません。

ただ、書き出しというのは最初の1行だけではなく数行続き、継ぎの展開につなげます。その次の展開までつなげるための、最初の1行~数行を完成させるのがしんどいのです。本書は、第4章の5つのステップで文章のプロット作りが紹介されますが、なかなかの難易度でした。よって、私の文章上達目的の魔法の書探しはまだまだ続く気がします。

つっこみどころはありましたが、書き出しに特化した書籍ということで「14の手法」があるため、新しく文章の書き出しについて書かれた本が出版されない限り、しばらく手元のおいておきたいと思います。

えっ?本書を読んだ後に、今回の文章の書き出しはうまくいったかどうか気になりますか? ええと、書き出しにはかなり悩みましたので、うまくなるのはこれからかもしれません。(と逃げてみる)

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