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駄目だ駄目だ駄目だ!組織が変わらない理由を人のせいにしては駄目だ!

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なぜ、組織(会社)は変わらないのでしょうか。

多くの組織では、現状の問題に気づいております。組織の一員の多くが問題の解決方法もしくは解決案を知っております。しかし、変わらなりません。問題が起きるまでは現状維持モードになり、改善活動はなかなか進まないのです。なぜでしょう?

パッと思いつくのが、彼らの存在です。そう、必ずいつも反対ばかりする連中です。おそらく誰もが、反対派の被害にあっているのではないでしょうか。なぜ、彼らはいつも反対するか。しかも、物事や風土を変えるのはエネルギーが必要なせいか、反対意見に押されてしまうと組織全体が現状維持モードになり改善が進まなくなります。

百歩譲って、改善を進める側に問題があるとした場合、一体なにが悪かったのでしょうか。説得できていないこと、論破できていないことがあるからでしょうか。

今回も前回に続き「組織が結果を出す」非常識でシンプルなしくみの学びから疑問点を解決したいと思います。

 

「組織が結果を出す」非常識でシンプルなしくみ②

なぜ、組織や人は変わらないのだろうか

そもそも、なぜ人は変わらないのでしょう。今の状態が良くないと気づいていても、問題が起きるまでなかなか変わりません。
例えば、ちょっと体に異変を感じた、だけど、大丈夫そうだから放っておいた。そしたら大きな病気になってしまった。こういったケースでは、最初の異変のうちに病院に行くなど、なぜ先手を打つことができなかったのでしょうか。
あるいは、社畜になりたくない一心で、独立しようと資格取得の勉強し、努力が実り資格を取得できた。にもかかわらず、独立ができない。なぜでしょうか。

それは、本書によるとコンフォートゾーンの影響によるものと考えられるわけです。

コンフォートゾーンはすべての生物にあるものです。物語の中で説明されていたように、コンフォートゾーンは「快適で居心地がよい空間」のことですが、例えば私たちの体では、「36度前後の体温が」コンフォートゾーンとなっています。このようなコンフォートゾーンを、体だけでなく、無意識や認知の空間にも広げ、進化してきた唯一の生物が人間です。
認知科学の知見に基づくコーポレートコーチングにおいては、組織は現状のコンフォートゾーンの中にはとどまるげきではないと考えています。なぜなら、コンフォートゾーンの中にとどまることで「スコトーマ(盲点)」強化され、新しい成長や発展のための可能性を見落としてしまうからです。

「組織が結果を出す」非常識でシンプルなしくみ(P61)

コンフォートゾーンと言うと聞こえがいいですが、私は井戸の中の蛙という気がします。つまり、私のようになかなか変われない人は、「井戸の中の蛙」状態を維持しているということです。井戸の外に出れば今まで以上に自分が輝くかもしれないのに、井戸の外に行く方法も知っているのに、井戸の外にどんな敵がいるかわからないことに恐怖して、井戸の中に居続けているのです。

そして、組織においてもコンフォートゾーンを維持しようとする働きが機能してしまうわけです。権力か利権かはわかりませんが、現状を維持した方が都合がいい人達、あるいは、新しい風土やシステムが導入されるのをめんどくさがり、現状維持がいいと考える人達がいるわけです。本書では、このような人達をドリームキラーと表現してます。

居心地がよい空間に留まりたいという本能がある以上、誰もがドリームキラーになる要素があるわけですから、ドリームキラーを悪く言うのはよくないことかもしれません。それに、改革が成功するとは限らず、ドリームキラーが正しいこともあるでしょう。

そう、考えますと個人であっても組織であっても、現状維持を望む心理が働くことは尊重すべきことであり、悪者扱いするのはどうかという考えが芽生えます。私自身も、変われないことがあるのに、他の人や組織が変われないことをとやかく言う資格がないのです。

しかし、世の中は厳しく、それでもドリームキラーを押さえ、現状打破(コンフォートゾーン広げる)して進めなくてならない場合、どうすればよいのでしょうか?

人が変わるためにはストコーマを外すこと

まず、個人の現状を打破すること。その方法ですが、それにはスコトーマ(盲点)を外す必要があります。先ほどの引用にも出てましたが「スコトーマ」とは一体なんでしょうか。

脳が重要でないと判断し、認識されない情報のことを、コーポレートコーチングでは「スコトーマ(盲点)」と呼びます。組織や個人にとっての可能性は、このスコトーマの中に隠れています。スコトーマを外せば、個人や組織は新しい可能性を見つけて現状を打破することができます。これは、個人や組織のパフォーマンスを上げるうえで、是非知っていただきたい脳の特徴です。

「組織が結果を出す」非常識でシンプルなしくみ(P41)

スコトーマ(盲点)と言われるとピンと来ませんが、盲点と言われれば理解できるかと思います。
盲点と言えば、「なんでそんなことに気づかなかったのか」と、ふとした瞬間に気づこと、そんな経験、誰にでもありますね。それくらい身近なことなのですが、普段は視野が狭くなっていてなかなか気づくことができません。
私たち人間は、知らないことはできませんし、そして、知っている範囲で考え行動している限り、井戸の外から抜け出すことができません。

ですから、井戸の外に出ることが現状打破につながるわけです。

では、現状打破(コンフォートゾーン広げるにつながるスコトーマ(盲点)を外すにはどうすればよいのでしょうか。

それは、「気になることをやってみる」ことです。気になることをやってみて、興味があったら、調べたり、出かけたり、人とあったりすること。そうすれば、きっと多くの学びがあります。そういう行動を続けていれば、スコトーマ(盲点)を外し続ける自分になります(本書P43~44参照)。

※補足
現状打破(コンフォートゾーンを広げる)には、現状の外側のゴール設定が必要なのですが、現状の外側はスコトーマ(盲点)になっていて気づきずらく、現状の外側のゴール設定が難しいもの。そのため、気になることをやってみてスコトーマ(盲点)を外し、少しずつ現状の外側のゴールに近づいていく。と本書は語っているのだと私は理解しております。現状の外側のゴールにつきましては、前回の記事をご参考ください

組織が変わるためにはコーポレートトークを変えよう

個人の現状打破には、スコトーマ(盲点)を外すことが大事なのはわかりました。では、話を戻しドリームキラーを押さえ、組織の現状打破(コンフォートゾーン広げる)するにはどうすればよいのでしょうか。それはコーポレートトークを変えることです。

セルフトークと同様に、ネガティブなコーポレートトークは組織の現状維持モードを強化し、組織のパフォーマンスを低下させる要因となります。これを変えなければ組織を根本的に変えることにはならないと言えるほど、コーポレートトークは重要です。
コーポレートトークは、上司と部下の間の会話、取引先との間での商談、さらには飲み会など就業時間後の会話まで、会社に関わるあらゆる言葉を含みます。さらには、ホームページの言葉、就業規則、クライアントを交わす契約書といった文章もコーポレートトークです。

コーポレートトークというのは、セルフトークの組織版です。セルフトークとは『私はできる』とか『私はできない』とか自己イメージを決定する言葉です。
そのコーポレートトークを変えていかなければ、組織のコンフォートゾーンを広げることができません。つまり、「そんな仕事できるわけない」「そんな目標達成できるわけない」「こんな組織は変わらない」というネガティブなコーポレートトークが蔓延している限り、ゴール達成なんてできるわけないのです。

なお、コーポレートトークは、リーダーが行うだけでなく、平社員が行っていいのです。そして、自分たちが設定したゴールにふさわしいものである必要があります。組織のゴールが世界一なのに、コーポレートトークが日本一では駄目、コーポレートトークの世界観も世界一でなくてはなりません。

「組織が結果を出す」非常識でシンプルなしくみ②:まとめ

気になることから始めコンフォートゾーンを広げよう

冒頭で述べた疑問、組織に必ずいる反対派の正体は、コンフォートゾーンを維持したいドリームキラーでした。
そして、もし改革する方に問題があるとしたら何か?それは、コーポレートトークを揃え、スコトーマ(盲点)を外し、コンフォートゾーンが広がるような現状の外側のゴールを設定していないこと(ではないか)というのが、本書を読んで学べたことでした。

私は、反対ばかりする人達のせいで物事が進まないと、人のせいにしていましたが、それが大間違いだったのです。人のせいではなくコンフォートゾーンのせいでしょう。ですから人のせいにしたところで解決するはずありません。また、コンフォートゾーンの存在を知らずして「こうすれば簡単に変えることができる」と言い過ぎてました。その点も恥ずべきこと、反省すべきことです。

もちろん、組織の問題のすべてが本書のコネクティブ・コーポレート・コーチングで解決できるとは考えておりません。他にもさまざまなコーチング理論がありますので、もっと別の解決方法もあると思います。

しかし私としては、コネクティブ・コーポレート・コーチングの考え方は納得できるため、今後同じ過ちを犯さないためにも、紹介されていたテクニックは参考にしていきたいと考えております。

まずは私自身のコンフォートゾーンを広げる必要があります。そのためにも、気になることはなるべくやっていくストコーマを外していくことにしましょう。

 

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