私は貧乏性でして、不要なものであっても簡単に捨てることができません。そのせいで、古くて不要な書類などがたくさんあります。たとえば、何かの支払いの口座変更時の控えや、スマホなど購入時の契約書控えなど、そういう普通の人ならすぐに捨てそうなものを保管しています。
そう、私は物が「捨てられない人」なのです。その「捨てられない人」というのが、なんだか病気のような気がしていたので、「捨てられる人」になりたいと思ってました。
そこで、捨てられる人の勉強のために購入した本が、『人生を変える断捨離』です。捨てるというのも奥深い一面があり、本書を読んでガバっと書類を捨てることができたのでシェアしたいと思います。
目次
人生を変える断捨離
捨てられない人って病気なのだろうか?
私は自分が病気かと思ったことがあります。それくらいどうでもいいものが捨てられません。もともと物を買う方ではないため、部屋が散らかることがあまりないのが幸いですが、不要とわかっているものをいつまで捨てられないせいで無駄にスペースを使用しておりました。
子供のおもちゃやぬいぐるみが捨てられない人
『子供のおもちゃ』や『ぬいぐるみ』など、これは自分のものではないですが、なかなか捨てらないものです。親戚や友人からのプレゼントだと、余計に捨てられません。ガチャガチャや貰い物など、子供のおもちゃはどんどん増えていきます。片付け用の箱を買っても意味がなく、際限なく増えていき、それに合わせて片付け用の箱まで増えますので、今度は箱が邪魔になってくるのです。
子供の物を捨てる際、子供の許可が下りないのが捨てられない原因だったりしますが、本当のところはそれではありません。私自身にも問題があります。例えばぬいぐるみなどに対し、「かわいそう」という感情・罪悪感が芽生え捨てられないことがあるのです。
ただし、ぬいぐるみは別の方法を考えました。
根本解決ではありませんが、ちょっとしたマインドの持ち方で罪悪感を克服した例です
書類が捨てられない人
私は書類も捨てられません。会社では古い会議資料、過去に勉強した今は使わないノート、スマホ購入時の契約書類など、妻なら即効で捨てるものも私は捨てられない人なのです。
過去の給料明細も、転職前のものすら捨てられないため、社会人になってからの給料明細は全部持ってます。給料明細なんて全部取っておくのが普通だと思ってましたが、周りの人に聞いたところ、ほぼ全員の人が捨ててました。むしろ過去分の給料明細なんて「なんでそんなの取っておいてあるの?」と不思議がられます。
「やはり自分は、おかしいのかもしれない」今まではそう思ってました。
捨てられない人の救世主、断捨離!
捨てらないことがおかしいと思っていた私ですが、捨てる本である本書を読んで考え方が変わりました。捨てるという行動は、なかなか奥が深いのです。
物が捨てられない人のための断捨離
「いらないものを捨てるだけなのに、よくここまでの理論にされたなぁ」
本書を読んで思った最初の感想です。ただの捨てる行為を断捨離という言葉を使うことで、人生を変える世界観になってます。
P82のエピソードに「お姑さんから貰った食器を捨てられなかった人が、その食器を捨てたことにより心が解放された」というエピソードがあります。この解放された気持ちについては、わかる気がします。物が人を縛っていたということですね。嫌な人からの貰いものとは言え、いただいたからにはなかなか捨てられないものです。
このようなエピソードを読むことで、一瞬でも捨てられないことが病気かと思ったことに対し、考えを改めた方がよいと思いました。人によっては人生の出来事と関連しているわけですから、いただいた物や大事だと思う物を捨てられないのは当然なのです。逆に簡単に捨てることができる人に疑問を持ってしまいます。
とはいえ、それでも片付けていかなくてはならないときがあります。そこで、断捨離の登場です。捨てられない人のまま、断捨離という世界観を使って捨てるのです。
捨てられない人の心理
まず、断捨離では、捨てられない自分の心理と向き合うようで、捨てられない人がタイプわけされてました。そこで、P43の捨てられない人の3タイプを引用します。
現実逃避型
多忙で家にいる時間が少ないため、当然、家のメンテナンスは先送りのタイプ。家が散らかっているので、なおさらに家にいたくないという悪循環に陥っている。
過去執着型
昔のアルバムや手紙など過去の遺物や記念の品を大事に取っておくタイプ。現実に目を向けたくないと同時に、かつての幸せな頃へのこだわりが隠されている。
未来不安型
「ないと困る」「なくなると心配」など、いつか起こるかもしれない未来への不安要素に投資するタイプ。3タイプの中でいちばん多いタイプがこれ。
なるほど、この整理をもとに自分のことを考えてみます。
過去に勉強した今は使わないノート。一生懸命、勉強のときに書いた文字を見ると、努力していた自分を思い出します。捨てられない給料明細から、その会社で頑張っていた自分を思い出します。
スマホ購入時の契約書類は、「もし書類を捨ててしまった後、なんらかのトラブルで訴えられたときに証拠が残ってなくて不利になったらどうしよう・・・」そんな意味不明な不安のため、10年以上前のものまで保管しているのです。
結構、過去執着や未来不安があるようです。どちらかというと過去執着型でしょう。自分が頑張ってきた歴史ですから捨てずらいものです。
モノの断捨離3つの視点で捨てられない人から卒業
では、どう捨てていけばいいのかと言うと、P84の「要・適・快」という視点で選ぶというところがわかりやすかったので、引用します。
・不要なモノ・・・あれば便利だし、まだ使えるけれど、なくても困らないモノ
・不敵なモノ・・・かつては大切だったけれど、今の自分には合わないモノ
・不快なモノ・・・長年使っているけれど、どこかで違和感や不快感を感じているモノ
過去とか未来に問わられず、今どうであるかを見つめ、不要・不適・不快なモノを取り除き、要・適・快なモノを選んでいく、そういう思考が大事なのです。
たしかに人は、未来を想えば不安になるし、過去を振り返れば後悔ばかりです。でも、いずれも前に進む材料ではありません。雨に進むためには、今を見るのです。
今を見つめ、身の周りを整理してみる。
時間軸と自分との関わりが、片づけに重要であることを断捨離を通して学べたのはよい気づきになりました。
人生を変える断捨離:まとめ
物が捨てられない人は断捨離の世界観で片付けにチャレンジだ!
今までが何だったのかと思うくらい、断捨離のおかげで捨てることができたました。かなりの量だった過去の書類も、「断捨離だしね」と言い聞かせて捨てたのです。
普段なら捨てられない本も、「断捨離だしね」とブックオフに売ることができました。おかげで新しく購入する本の格納スペースが誕生しました。
「捨てる」と考えるとなかなか捨てれないものも、「断捨離」と考えると捨てられるから不思議です。
きっと「捨てる」と「断捨離」の言葉が与えるイメージの違いが影響している気がします。「捨てる」は、損した気分になりますが、「断捨離」は、得した気分になります。
本を読んだ影響でしょう、「断捨離」が新しく何かを取り入れるスペースを作るための行動だというイメージがすっかり定着しているのです。
また私にとって断捨離は、捨てる技術という感覚です。マインドチェンジではなく「捨てるスキルを使って捨てた」そういう感覚があります。自分の心を変えた感じがしないのです。それでよいかどうかはわかりませんが、結果オーライでしょう。
断捨離という言葉の力を使うことで、他にも、人間関係の無駄、仕事の無駄、時間の無駄、いろんな無駄を捨てることに応用できる気がします。人生のあらゆる場面で使えそうな言葉ですね。
執着を捨て、前向きに生き、コツコツと進んでいくためには、今後も断捨離という言葉の力を借りたいと思います。
捨てるのが苦手な方は、断捨離パワーをお試してされてはいかがでしょう。