目標



人生や仕事の目標が「わからない」「見つからない」「思いつかない」そんなときに読むべき書籍

人生にしても仕事にしても、目標がないときに「目標は?」と言われるのは嫌なものです。目標ないまま過ごせたらどんなに気が楽かと思いますが、とは言ってもこの『目標』という存在は、モチベーションに影響があるのは事実でしょう。
しかしながら、目標立てて頑張ったとしても、しばらくして「目標が違ってたな」と振り出しに戻ってしまうことも少なくありません。最初に立てた目標は一体何だったのかと思いますが、それくらいなんだかよくわからな存在なのです、目標とは。

そもそも「目標とは何か?」と考えてみると、それもよくわかっていないのです。人生に影響を与えることですから、ちゃんと理解しておきたいと、腑に落ちるまでさまざまな書籍を読みあさりました。その中でも「目標とは何か?」についてわかりやすく説明されている本があったので紹介したいと思います。

 

やってのける:なぜ目標達成できないのだろう

「なぜ、目標達成できないのか?」誰もが1度は考えたことがある疑問だと思いますが、私は、そもそも「目標とは何か?」がよくわかってないから浮かぶ疑問ではないかと考えております。

今回は、書籍「やってのける」から学べる「目標とは何か?」について、行動の捉え方、自分に合った目標のタイプ、モチベーションの高め方、目標への満足度、目標達成の計画の立て方について書きたいと思います。

なお、本書は理論的な説明は勉強になりますが、具体的な行動の仕方については、説明が弱いという印象を持ちました。よってお手元に具体的な行動方法について書かれた目標達成本がなどがあるなら、それとセットで実践に活かしていけば行動しやすくなるのではないかと思われます。

目標の立て方:2つの思考タイプ

「目標や行動を、自分はどのように捉えているか?」
唐突にこう言われるとなんのことかと思うでしょうから、具体的な質問をしてみたいと思います。
「部屋の掃除はすることは?」
との問いに対し、下記の①と②のどちらが自分の回答に近いでしょうか?

①快適な住まいをつくること
②床に掃除機かけること

①を選んだ人は目標を、抽象的な思考をするタイプ(なぜやるのか)、②を選んだ人は具体的な思考するタイプ(何をやるのか)です。目標や行動を捉えるとき、思考のタイプが2つあるのです。

1・抽象的に考えるタイプ
2・具体的に考えるタイプ

自分がどちらの思考タイプに偏っているかを知ることは利点があります。

たとえば、やる気はあるけど先伸ばししてしまう場合、「何をするか」の思考が足りてない可能性ありますので、具体的思考を身につければ先延ばししずらくなります。
逆に、具体的に何をやるかわかっているけど、行動が続かない方は、「何故やるか」を考えた方がいいわけです。行動の目的が明確になれば続けられるからです。

今、目標への行動がうまくいっていない場合は、自分がどちらの思考タイプに偏っているか見つめていただき、意識していない方の思考で考えてみましょう。

目標設定のコツ:目標のタイプを知る

目標とは不思議なもので、達成しても幸せじゃないことがあります。例えば「お金はあるけど、心は満たされていない」なんて贅沢な悩みの人もいますよね。なぜ、そんな悩みがあるのか、それには目標のタイプという考え方が関係しているのかもしれません。

心理学では、困難への対処や最終的な成功には、目標のタイプの違いが大きく影響していると考えられています。それは、「能力を示すためによい成果を挙げること」を重視する証明型の目標と、「成長や進歩、技能の習得」重視する習得型の目標の違いです。

やってのける(P86)

アスリートが大会で優勝したいという目標はは、証明型の目標でしょう。でも、優勝してスポーツのよさを世間に広めたいという目標なら習得型の目標です。

もし、「自分は何がやりたいのだろうか」と悩んでいる人が、証明型の目標を立てた場合、うまくいかない可能性があるわけです。例えば、何かになろうとして資格を取得してみるという目標を立てて合格しても、資格を取得して終わってしまうことがあります。そういう事が続いている人はきっと、習得型の目標を立てた方がいいのかもしれません。「なりたい自分」ではなく、「ありたい自分」を目指している可能性があります。

なお、私が実践している原田メソッド(スタープランナー)は、どちかというと証明型の目標を持っている人が、使いやすいと思います。

そしてもし、こうありたいと習得型の目標を立てている方は、遠回りせず自分を成長させることができるよう『ダイナミックスキル理論』を学んでみてはいかがでしょうか。

目標への焦点:モチベーションを高める動機とは?

自分が何か行動するとき、「~がしたいから」なのか「~しなたくないから」なのか、どちらか偏っていることが多いそうです。

同じ目標を目指していても、獲得型と防御型のどちらの思考にフォーカスしているのかで、大きな違いが生じます。
~中略~
獲得型は称賛によってモチベーションを高め、困難に直面するとあきらめやすくなります。防御型は批判によってモチベーションを高め、困難に直面しても簡単にはあきらめません。
ほとんどの人は、獲得型と防御型のどちらかの思考にフォーカスが偏っています。
この偏りは、たとえば学校でよい世紀を取ることを「理想」または「義務」のどちらと考えるか、これまでの人生で重視してきたのが「達成記や称賛を求める」なのか「義務と責任を果たす」なのかなどによって判断できます。

やってのける(P106)

起業を目標にしている人で、獲得型か防御型の例を上げるとするなら、次のようになるかと思います。
・今の会社勤めのままでは駄目だ。自分のスキルで人に夢を与えたいから起業しよう(獲得型)
・今の会社勤めのままでは駄目だ。自分のスキルを枯らしたくないから起業しよう(防御型)

この考え方は、『LABプロファイルとほぼ同じです。合わせて学ばれるとよいかと思います。

また、本書やってのけるを読んで、個人的に気づかされたのがフィードバックの方法についてでした。

獲得型のモチベーションは「切望」、すなわち、何かを獲得したいという強い願いです。当然ながら、獲得型の意欲はポジティブなフィードバックによって高まります。つまり、成功の見込みが高いと感じると、やる気や自信もわいてくるのです。逆に、ネガティブなフィードバックは意欲を低下させます。失敗するかもしれないと感じると、やる気を失うのです。防御型のモチベーションは、「警戒」、すなわち、危険から身を遠ざけたいという欲求です。そのため、ネガティブなフィードバックが与えられると、警戒心が高まり、モチベーションが上がります。

やってのける(P112)

獲得型が防御型かで、フィードバックの方法も違う。目から鱗でした。振り返ると、たしかに褒めた方がよい人に対しても、ネガティブなフィードバックをしていました。しかし、それは効果的ではなかったということです。

目標達成:満足をもたらす3つの要素とは?

世の中の多くの自己啓発系セミナーは、「お金持ちになろう」と煽ってきます。ビジネス系なら売り上げがアップですね。

数年前の私は、この手の殺し文句に反応してました。しかし、本当にお金持ちになって幸せなのがどうか、きちんと考えた方がいいと思うようになりました。というのも、私はどうしてもお金持ちになることを目標にすると行動ができなくなるのです。願望があるにも関わらずです。そこが、何故だかよくわかっていませんでした。

心理学者によって、考える基本的欲求の数はさまざまです。片手で数えられる程度しかないという意見もあれば、四十近くあるという人もいます。
それでも、エドワード・デシとリチャード・ライアンが主張する「自己決定論」には、多くの心理学者が同意しています。この理論では、基本的欲求は「関係性」「有能感」「自律性」の三つであると定義します。

やってのける(P133)

関係性:他社と深く結びつき、互いに尊重し合う関係を築きたいという欲求。
有能感:周囲への影響力を持つことや、それによって何かを得ること。
自律性:自由に関する欲求。自らの行動を選び、主体的に対象と関わることを意味します。

私がお金持ちになることを目標にして行動ができなかったのは「基本的欲求」が欠如していたことが理由でしょう。必ずしもお金持ちになることが、自分にとって幸せであるとは限らないのです。もし、自分が立てた目標に満足が行っていないのであれば、この基本的欲求を満たしているかどうかを内省されてはいかがでしょうか。

目標達成:計画の立て方、書き方

ここまでは、目標とはの内容でしたが、達成するための計画の立て方にポイントがありました。それは、条件型計画です。「~をする」という計画を立てるのではなく、「もし~であれば、~する」というように計画を立てるのです。

ゴルヴィツアーが実験実験で用いた計画の美しい点は、シンプルさです。まず目標を決め、次に、具体的に「いつ」「どこで」「どのように」その達成のために行動するかをはっきりと決めるのです。
中略
ゴルヴィツアーはこのような計画をつくることを、「実行意図の形成」という専門用語で表現しています。わかりやすく考えれば、これは「もし~であれば、~をする」という「if~then」式の計画だと言えます。これを「条件型計画」と呼びます。

やってのける(P196)

これは、WOOPの法則とほぼ同じですね。ただ単に「~する」だけじゃ失敗しやすいよということです。具体的なやり方は、WOOPの法則を参考にされるとよいかと思います。

やってのける:まとめ

目標が

目標と言っても、さまざまな角度から考えれることができる、それをご理解いただけたかと思います。

・目標を考えるときは、抽象的か具体的かという思考タイプがある。
・目標のタイプには、証明型と習得型がある。
・目標への動機は、獲得型と防御型がある。
・基本的欲求「関係性」「有能感」「自律性」がないと満足しない。
・目標達成の計画は、「if~then」式だと成功しやすい。

本書「やってのける」から、コツを少しだけピックアップしましたが、目標とはこれだけ検討できるわけです。ですから検討していなければ、目標達成できなくて当然です。目標未達成だと、つい自分を責めてしまいがちだと思いますが、こんなに複雑なのですから、自分が悪いわけではありません。

目標が、わからない、見つからない、思いつかないは当たり前なのです。むしろ、多才に器用に生きている証拠ではないかと思います。

今回、ここで紹介しきれなかったテクニックはまだたくさんあります。ご自身の目標を見つめ直したい方は、是非一読してみてくだされば幸いです。

 

 

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