破天荒フェニックス

組織



「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」この本から学ぼう!どん底人生から這い上がるために必要なことを。

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私が、現状に不満を抱きながらも平凡な日々を過ごしていたとき、とてつもない債務を背負いながら、会社の立て直しのために激動の日々を過ごしていた男達がいました。

東日本大震災のとき、私は安全な場所で普通に生活ができていながら、被災地のために寄付もしなかったのに、その男達は、明日はどうなるかわからない会社だったにもかかわらず、被災地に惜しみなく眼鏡をプレゼントしていました。

その東日本大震災から数年後、自立を目指してくすぶっている私は、輝かしい成功を収めたその男達の熱い生きざまを本で読み、目頭を熱くしているわけです。

彼らは、眼鏡チェーン「オンデーズ」の男達でした。その熱き男達からは、大きな目標を持つことの大切さを学ぶことができます。

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語を紹介したいと思います。

 

 

破天荒フェニックスを読んだ感想

破天荒フェニックス一押しの登場人物たち

2018年11月2日、TBSの王様のブランチという番組で、この「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」が紹介され、思わず購入してしまいました。

この「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」という本は、倒産しかけの眼鏡チェーン店「オンデーズ」を買収し、想像を絶する苦労の末、会社の再生に成功した田中修治社長と熱い男達の物語です。

本当にいろんな角度からこの本の良さを伝えられるのですが、今回は「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」の登場人物の中で、私の目頭が熱くなった方々に焦点を当てたいと思います。

オンデーズ商品部:高橋部長

「人というよりは、責任が服を着て人という形になっている。」本を読んで抱いた高橋部長はそんなイメージの人です。

旧オンデーズのときに広報宣伝部長でしが、商品部の部長をやらせてほしいと自ら田中社長に直訴し、田中社長も即決でOKして新オンデーズで商品部の部長になった方です。その後は、直訴しただけあって大活躍するわけですが・・・。

後に高橋部長はガンで亡くなります。オンデーズがこれからというときに他界するのです。

資金繰りが苦しい時期に、「社長は会社の顔なんだから、簡単に頭を下げさせたらダメだ!」(P272)と言って、先回りしてメーカーに頭を下げるような方なのです。

「もし、自分が同じことをされたらどうだろう?きっと胸が熱くなるだろう」そう思うと、このエピソードは泣けました。

自分の周りにはいません。こんなに忠実で、人の立場やプライドを大事にできる人は・・・。

本当に素晴らしい人だと思います。高橋部長のような人は、きっと自分のプライドも大事にしていると思います。だからこそ、責任ある仕事ができるのです。

そんな人と一緒に仕事がしたいものですね。

破天荒フェニックス一押しの登場人物:藤田工学藤田社長

「この人の部下になりたい!」そう思いました。

資金繰りで苦しむ絶望的なオンデーズ田中社長を2度救った人あり、表面の数字しか見ない銀行と違い、本質的なところを見ることが出来る人であり、オンデーズに対し2億円支援することに反対する自社の役員を押し切って、自分が信じた男に2億円貸せる人なのです。

優秀な経営者って、そういうところを外さないですよね。自分の見る目も疑うことなく信じていますし、そして最後には勝ちます。

とくに、私が泣けたのは、2億円の融資に反対する藤田工学山口常務が、オンデーズの田中社長に、以下のセリフを言った箇所です(P313)

「でも、藤田が信じたのなら私たちも信じます。必ず藤田を男にしてやってください」

もう、目がしらが熱くなりました・・・。部下にそう言わせてしまうかっこよさ、戦国時代そのものではないですか!

平成の時代でも、戦国時代のような信頼感が存在しているのです。私の周りには、そんな台詞が言いたくなるような上司はいません。もちろん私も言われるような人ではございません。

本当の意味で、見る目があるリーダーである藤田社長に、「君は才能がある」と言わるような男に成長したいです。

どうすれば、こういう素敵なリーダーの下で働けるのでしょうかねぇ。

破天荒フェニックスは奥野取締役の物語だ

忠義の人というのか、静かな炎を持っている人というのか、サラリーマンのお手本というのか、とにかくカッコ良すぎて、どう表現していいか言葉がみつからないくらい凄い人なのが、取締役の奥野さんです。

この物語「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」は、むしろ奥野さんの物語だと言ってもいいと思いますし、個人的には奥野さんに感情移入してました。

いつも必死で資金繰りしている、奥野さん。でも、田中社長は空気を読まず施策を打ちたがるのです。資金繰りが苦しいのはわかっていて施策を打ちたがるのでたちが悪いです。しかも、物語の最初のころは、その施策も失敗しています。

空気を読まない社長にそんなことされたら、普通なら頭にきて辞めてもおかしくないのに、奥野さんは辞めません。田中社長についていくと決めた以上、資金繰りは自分の役割として奮闘するのです。プロ意識が半端ないです。

しかも悪質な対応の銀行に対し、社長の名前ではなく、自分の名前で内容証明郵便の抗議文を出す凛とした強さもあります。

「男惚れしてしまうなぁ・・・。」

物語の最後、銀行取引正常化が達成されたとき、”自分たちを苦しめたいくつかの銀行の預金口座を解約して、担当者を出禁にした”という奥野さんの言葉は、読んでいて一番スカッとした瞬間です。

上司がどんな男であっても、自分が信じた男のために全力を尽くす。そして、目標を達成する。奥野さんは、そんなかっこいい男なのです。

オンデーズの田中修治社長はとんでもない人

オンデーズの田中社長にイラつく!

「おいおい、取り合えず落ち着きなよ。奥野さんの言うとおりにしなさいよ!」私の心の声ですが、とくにかくイライラしてしまうのです。間違いなく、オンデーズは田中修治社長が話をややこしくしています。

資金繰りで首が回らない時期に、新店舗出して失敗する。雑貨販売のチェーン店を買収し結局失敗する。そうやって奥野さんを困らせるのです。「私は経営はしたことがないので偉そうなことは言えませんが、素人目で見ても経営が下手だと思いました。

「本当に、この人のどこが良くて奥野さんはついていこうとするのだろう?」全然、理解できませんでした。

でも、読み進めて、あることに気づいたのです。

オンデーズ田中社長は、人を大事にしていた

それは、オンデーズ田中社長は、社員を大事にしているのです。奥野さんは別ですが(笑)

例えば、物語の前半だけでも
icon-chevron-circle-down 売上アップのために社員が自腹で眼鏡を購入することを禁止にする
icon-chevron-circle-down とある部長の部下へのパワハラをやめさせる
icon-chevron-circle-down 資金繰りに苦しくても、社員のリストラを認めない
icon-chevron-circle-down やる気のある高橋部長を即効で商品部部長に抜擢
というような決断をします。

「売上げよりも人も大事していることが伝わるエピソードだな」と思うのは、私だけでしょうか。

その一方で会社が倒産してしまうかもしれない施策を打ちますので、一歩間違えれば社員が路頭に迷ってたかもしれないわけですから、本当に人を大事にしているかどうかは、賛否がありそうですが・・・。

そして、田中社長がオンデーズ再生に成功したのは、コーチングの観点から見たら、次の大事なマインドを持っていたからだと思います。

オンデーズ田中社長が、再生に成功した秘訣!

それは、現状の外側にゴール設定をしたこと!」です。このマインドこそ田中社長の最大の魅力なのだと気づきました。

田中社長はオンデーズを買収するときに、世界一の眼鏡チェーン店を目標にしています。そして、その目標に向かって、まっすぐに進んだリーダーなのです。

それは、コーチングの成功例と同じようなプロセスをたどっていたわけで、田中社長の行動がコーチングと同じだと気づいたとき、前述した素晴らしい男達が田中社長についていった理由が理解できる気がします。

そして、オンデーズがなぜ再生できたかについても納得してしまいました。途方もない状況の中でも、途方もない目標を叶えるとしたら、企業再生は単なる通過点にしか過ぎないのです。

自分の会社の人間は大事にする。大きな目標を持って突き進む。オンデーズの田中社長は、悪い意味ではなく良い意味でとんでもない人なのです。こういうリーダーと一緒に仕事したら疲れるでしょうけど、心も揺さぶられるでしょうね。

現状の外側のゴール設定については、こちらの本が参考になります。


「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」まとめ

オンデーズのメガネが欲しくなってしまうやろ

ここで登場するかっこいいビジネスマンに共通すること、それは、自分の責任で自分の人生を生きていることです。人の責任を押しつけず、自分の責任で仕事をしています。

そんな自立した男達が、高く設定したゴールを達成するために、がむしゃらに努力し続けたからこそ、今の成功につなげることができたのでしょう。

「俺なんてどうせ何をやっても無理なんだ・・・」そうくすぶっていた自分が情けないです。彼らのような努力を続けていないだけなのです。これまでの人生、失敗を恐れず、もっとどん欲にいろんなことにチャレンジすべきでした。(今からでも遅くない!)

「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」は、読めば何かしら学べる本だと思います。いい意味でも悪い意味でもです。なお、私はこの本をビジネスの本ではなく、コーチング本という感覚で読んでいました。

こんな素敵な男達が作ったオンデーズの眼鏡ですが、もちろん欲しいに決まってます。今の使っているメガネが壊れたら、オンデーズの眼鏡を購入しに行きたいと思います。それまでは、オンデーズの評判がよいことを祈ります。

気になる方は、読んでみてもよし、ハラハラする展開が疲れる方は、読まなくてもよし。約500ページくらいの厚い本ですが、あっという間に読み切れると思います。

 

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