速読本の言うことはわかってます。「本を速く読めれば人生が変わる」です。「人生は変わらなくてもいいから、速く読めるようになりたい」それが私の願いです。
そんな私に、「速読習得率98%の方法がありますがどう?」と言われたら、魂がゆさぶられて当然です。ほぼ速読が習得できるようなものだからです。98%という数字はそういう数字なのです。ヒーローを夢見る子供のようにワクワクします。
そんな高確率で速読が習得できるらしい「フォーカスリーディング習得ハンドブック」について書きたいと思います。
目次
速読フォーカスリーディングって効果あるの?
ショック!まさかの2%組
振り返ればどれだけの速読の本や教材にお金と時間を無駄にしてきたか・・・。お金と時間を無駄にしたことより習得できないことの方が悔しいです。ここまで駄目だと、実際に本を読んで習得できた人がいるのかと疑いを持ってしまいます。
そこでダイレクト出版からセールスされたのが、習得率98%のフォーカスリーディングです。98%ですからね、今度こそと懲りずに速読にチャレンジです。そして結果は・・・
こちらの記事にもありますようにフォーカスリーディング速読マスター講座にチャレンジして失敗してしまいました。
まさか自分が98%のできる方ではなく、2%のできない方だったとは・・・大ショックです。
とは言っても、オンライン3日間の講座で習得できなかっただけの話です。3日間なら習得できなくて当然です。そこはわかっているのですが、何がショックだったかと言うと、3日間を通して上達する手応えを感じなかったことなのです。
読書はスポーツ?
フォーカスリーディングでは、読書はスポーツだと言われてます。この概念はかっこいいですね。誰にでも習得可能ということをわかりやすく表現してます。
読書は、基本的にスポーツと同じです。ベースとなる能力がまずあって、そこに技術を習得していくことでレベルアップがはかれます。
基礎能力の向上を目指すなら、地道に経験値を積み重ねていくしかありません。「読書力をアップさせたいなら本を読め!」という話です。スポーツに王道なし。基礎練習、反復訓練を抜きにして、高度な技術は身につきません。フォーカス・リーディング習得ハンドブック(P83~84)より
このわかりやすい考え方が、私にとってはダメ出しなのです。
スポーツならば練習したときの上達具合が本人にわかります。誰だって練習して上手くなっていくことくらい実感できるでしょう。それは、わずか3日間であっても反復して練習したなら手応えは感じるはずです。
私はフォーカスリーディングのマスター講座でその手応えを感じることができなかったのです。
それが今年の正月の出来事でした。
フォーカスリーディングを習得できなかった原因は何だ?
ほんのわずかでも、手応えを感じなかったのは悔しい話です。
原因は何だろう???
読書がスポーツだとすると、その疑問の答えは簡単です。私は運動神経が悪かったということです。運動神経が悪ければどんなに頑張ってもスポーツで活躍するのは無理です。つまり、私には速読が無理だということです。
そんな根本的なことが原因で、フォーカスリーディングへ手応えを感じることができなかったのだと思います。もちろん反復練習を続けていれば習得できるかもしれませんが、運動音痴の練習でどこまで実力を上げることができるのでしょう。考えただけで気が遠くなります。
フォーカスリーディングの講座を受講してわかったこと
フォーカスリーディング速読マスター講座を1回受講したことで、次のことがわかりました。
・自分の読書レベル低いこと
・習得まで相当時間がかかること
私は年間70冊くらいは読んでいますので普通の人より読書している方だと思いますが、ほとんど読んでいない人が速読を習得できて私が習得できないのですから、相当な運動音痴であることが確定です。読書レベルが低い証拠です。
時間がかかるとことがわかった理由は、フォーカスリーディングのトレーニング数が多いことが関係しています。どういうことかと言いますと、トレーニングが多いので、どれだけできていないかが一発でわかるのです。
例えば、野球で例えるなら、素振り、ノック、キャッチボール、ランニング、遠投、ピッチングなどいくつか練習方法があるとします。その練習すべてをそつなくこなせるようになったとしたら、上達したと実感がわくかもしれません。
しかし、どれ一つとしてできなかったらどうでしょう?
きっと、「俺って運動神経悪いのかな。上達までに時間がかかりそうだ。レギュラーも無理かも」ってそう思うでしょう。そういうことです。それでも上達したいなら反復練習するしかありません。
私も速読フォーカスリーディングを習得したいので、1点集中トレーニングと集中力スムーズ移動、スムーズ追跡トレーニングは、日頃やるようにしてます。でも広い視野を保ちつつ1行を滑らかに見ることはなかなか難しくて、上達への厳しさを実感してます。
「フォーカスリーディング習得ハンドブック」について
2%の脱落組が何故本を買ったのか?
フォーカスリーディング速読入門講座も買っていて、キャンセルしたとはいえマスター講座のチャレンジした私が、なぜ「フォーカスリーディング習得ハンドブック」を買ったか?
それは本代が無料で送料のみだったから・・・だけではございません。一つめの理由は動画で復習するよりも本で復習した方が、復習しやすいからです。
ダイレクト出版から購入したフォーカスリーディング速読講座はいずれも動画です。動画のきついところは、復習の際に余計な時間を奪われるところです。本だと付箋を貼ったページを読み返すだけで復習できますが、動画は本ほど効率よく復習ができません。倍速にしても本を読むより動画の方が時間を取られてしまうのです。
私は、そんな動画の時間すら節約したかったのです。
速読以外の大切なこと
というわけで、「本を読んで速読技術を身に着けるぞ!だって習得率98%だもの」と思った方は、少し冷静になりましょう。世の中そんなに甘くないです。ダイレクト出版のこの本のセールスレターは、誤解を与える表現だと思います。
日々忙しいサラリーマンの方なら、フォーカスリーディングのトレーニングをやり続けるのはなかなかしんどいことです。そのトレーニングの数をこなすだけで断念する人も多いと思います。
このように書くと反論として、「たとえ仕事が大変でも、速読への想いが強いなら続けられるはず。すぐあきらめるのは、それほど必死じゃないからだ。行動せい!」なんて言う方もいるかもしれません。
そういう方には「なぜそこまで必死にならなきゃならんのだ?仕事が必死で普段の時間におつりがないから読書を楽にしたいのであって、読書まで必死になってどうする」と言いたいです。
でも、それは速読の習得に成功した人からみたら、脱落者の屁理屈ですね。
話がそれてしまいましたが、本を買った2つ目の理由は、速読だけでなく読書に関する知識を向上させたかったからです。
例えば、「フォーカスリーディング習得ハンドブック」P161の先行オーガナイザーは、知っておいて損はないです。速読できなくても今日からの読書に取り入れることができるので、理解力はアップすると思います。
また、フォーカスリーディングの読書術は、単なる読書術ではなく目標達成術にも応用できると思います。そういう本質的なことに通ずるところにフォーカスリーディングの価値を感じてます。もし、フォーカスリーディング習得ハンドブックの購入して「失敗した」と思ったとしても、私と同じような価値観がある方なら、後悔しないよう気持ちを切り替えることができると思います。
それに良い読書法を知っていれば、いつか子供にその情報を教えてあげることができます。私が速読できなくても、可愛い娘が速読できるようになれば、それはかなりハッピーな話です。
フォーカスリーディングのトレーニングのやり方も載ってます
それと、本書には「速読フォーカスリーディング」のトレーニングが一通り紹介されてます。動画と本書をセットで観ながらトレーニングした方がわかりやすいかもしれませんが、本だけのトレーニングで速読が習得できないとは言い切れません。
なぜなら、私と違ってあなたは98%側の人間である可能性があるからです。
「フォーカスリーディング習得ハンドブック」まとめ
最初に言っておきますが・・・
本書をダイレクト出版から購入すると、登録したメールアドレス宛にメルマガが届くと思います。ダイレクトレスポンスマーケティングなので、仕方ないです。セールスがめんどくさいかもしれませんが、嫌ならメルマガ解除しましょう。
メルマガが始まればきっと、フォーカスリーディング入門編、マスター講座、高速学習講座、読書法講座などがセールスされると思います。入門編はそんなに高額ではなく、たしか数千円くらいだったと思います。購入されるときは自分に必要であるかじゅうぶん検討していただければと思います。
トレーニングを毎日習慣化できる方なら、きっと今までと違った読書ができる輝ける未来が待っているのだと思うと羨ましいですが、私は気長にトレーニングを続けたいと思います。
というわけで今日も1点集中トレーニングです。