せっかく時間かけて書いても、後から読み返してみたとき、支離滅裂意味な文章になってることってありませんか?
そのせいで読んだ人からダメ出しされたり、書き終わった後も文章直しに時間がかかったりすることが多いのではないでしょうか。悲しいことに文章というのは自分がわかっていても相手に伝わらなければ意味がありません。また、自分が書いた文章だとしても、時間が経過してしまえば、自分でもわからなくなってしまうこともあるでしょう。
わかりやすい文章を早くことの大切さは、仕事のメール、資料作成の文章、ブログの記事、全部同じです。だからこそ、最初に作成した文章は、なるべくわかりやすく伝わりやすい流れで書けていてほしいもの、欲を言えば早く書けたらなおよいです。
そんな文章作成の課題解決によい本があるので紹介いたします。
「残念ながら、その文章では伝わりません 」です。
目次
ブログの記事が早く書けない
ブログを始めてから私を悩ませていたのが、ブログの記事を書き終えるまで時間がかかることでした。
昼間は勤めてますので、仕事が終わり、家に帰り、ご飯を食べて、風呂に入る。「さて、ブログの記事でも書くか」と、時計を見ればもう夜中、今から何時間もかけて記事を書く気分ではありません。さぼったらおしまいな気がするので、眠気と戦いながら、書き始めます。
書き終わるまでの時間ですが、早く終わる場合でも4~5時間はかかっています。当然、睡眠時間が削られてますので、書き終わったときには、あと3時間で出勤時間だったなんてこともあります。1日で完成しなかった場合は、次の日も同様の作業です。
書くネタがないならネタ探しがある分、時間がかかるのも仕方ないですが、ネタがあるならサクッと書き終えたいものです。でも、実際はなかなか早く書けないものです。
ここで苦労しているとブログを続けるモチベーションを保つことができなくなります。せっかくアプトプットの場としてブログを構築したのですから、この悩みは解決したいところ。
なんとかしないと家族との時間や、自分の勉強時間が奪われてしまいそうです。楽しいはずのブログですが、続けていけるかどうか、続けていけたとしても何かを失いそうな、うまく言えませんが危機感のような感情が生まれました。
ブログの記事を早く書くためにクリアすべき課題
悩んでいても仕方ない。課題を整理しよう
仕事から早く帰ったときくらい、年頃の娘とのコミュニケーション時間は確保したいですし、ブログ運営しながらスキルアップにつながるオンライン講座やセールスライティングの勉強時間も確保したいので、記事作成の時間を短縮するのが課題となりました。
課題解決には、何が問題かを整理する必要があります。ということで、私のブログ記事作成の課題を整理することにしました。すると、私の場合、次の5点について解決する必要があることがわかりました。
①ブログのネタ探し作業に時間がかかること
ネタ探しだけで数日かかることがあります。このブログは専門家のブログではないため、何でも書いていいのですが、何でも書いていいというのは、かえって困るものです。ネタがあったとしてもリサーチに時間がかかります。
そのため、早くネタを集めるためにどう工夫するかという課題があります。
②ブログの記事の構成がグダグダ
何を書くか決まったら、頭の中のざっくりした構成で書いてました。書いてる最中に何を書くか変わってしまうことがあり、後から読み返すと、グダグダな文章になってしまいます。
③ブログの記事を書き終えるまで時間がかかること
頭の中のざっくりした構成だけで書いてますので、4~5時間くらいかかることが多いです。また、タイピングのスピードが遅いという課題もあります。
④ブログの記事の書き直しに苦労すること
そもそも私も文章のプロではないので、直してもわかりやすいとは限りません。直した後も「おかしいなあ」と思うこともしばしばで、なかなかOKを出せないときがあります。
⑤アイキャッチ画像をフリー素材から選ぶ時間がかかること
文章のイメージに近いアイキャッチ画像を探すだけで数時間かかることがあります。無料素材ではかなり時間がかかります。有料ですと早く見つかる可能性が高いようなのですが、有料素材も価格がピンキリでして、本当にほしい画像は高額な写真素材サイトでないとGETできないケースが多く、いつも泣く泣く無料素材の中から探してます。
結局は①~⑤ので3~4日はかかっています。このように整理してみると、全部解決するのは一苦労な気がしますが、ブログを続けている人は世の中にたくさんいて、皆さまなんとかやりくりしているでしょうから、どこかに解決策はあると思います。心が折れそうですが、解決方法をインターネット等で探すことにしました。
文章術専門のブログはたくさんあるけれど
探してみるとありますあります。さすが、インターネットです。文章術をアドバイスするサイトがたくさんあるではありませんか。コンテンツも結構参考になります。だいたいそういうサイトでは、文章術の商材を販売してます。
思わず購入したくなりますが、「なんでこんなに高いの?」と疑問に思う高額な値段。文章術に万単位の出費は痛いですね。やっぱりに買う人がいるのでしょうか。人の悩みを解決できることってのは、ボロ儲けできるのですね。そういう高額な商材はパスすることにします。
でも、インターネットはありがたいもので、誰かが必ず何かしらヒントをくれるのです。『残念ながら、その文章では伝わりません』は、誰かがブログで紹介してくださっていました。コンテンツを読んでみると、自分の課題解決に役立ちそうですし、持ち運びしやすい文庫本だったので購入しました。
「残念ながら、その文章では伝わりません 」は救世主になるか!
ブログの記事を早く書くことができるようになるか?
この本を読むとどんな結果が得られるのか?
『残念ながら、その文章では伝わりません 』の「はじめに」から引用します。
「伝わらない文章」が「伝わる文章」になる
整理されたわかりやすい文章が書ける
「何を書けばいいかわからない状態」から抜け出せる
「どう書けばいいかわからない状態」から抜け出せる
読む人に誤解や誤読されることが減る
文章を書くスピードが速くなる
人に興味をもたれる文章が書けるようになる
文章を書くことへのコンプレックスが消える
「自分は書ける!」という自信がつく残念ながら、その文章では伝わりません (P5)
なるほど。著者:山口拓朗氏の言うとおりなら、たしかにこの本は私の悩みを解決してくれそうです。
「でも本当にそんなにうまい話があるのか?」あまりにでも出来すぎた話ように見えますが、読んで納得しました。そして購入した後は、実際にこの本から学んだことを実践することにより、少しずつブログ記事作成の時間短縮につながるようになってきてます。
ブログの記事が早く書けるようになってきた理由
『残念ながら、その文章では伝わりません 』から学んだことで、どんなところが早く書けるようになった理由となっているかといいますと、次の2点が大きく役に立ってます。
1点目:わかりやすい文章の書き方が学べる
2点目:速く書くための助けになる10個のテンプレートがある
1点目については、第1章を読むだけでも変わると思います。主に文章の直し方が書かれている章でして、悪い例と改善例の対比で「なるほど!」と思える内容になってます。その内容が第一稿目のグダグダ改善につながってますし、その後の文章直しの観点にもつながってます。
また、第3章のテンプレート10個は助かります。ブログ記事だけでなく、ビジネス等、さまざまな用途で使えそうです。これで、課題「②ブログの記事の構成がグダグダ」と「③ブログの記事を書き終えるまで時間がかかること」が、サクっと解決しました。
また、第一稿の時点でグダグダな文章から、以前よりかはわかりやすい文章が書けるようになってので、課題「④ブログの記事の書き直しに苦労すること」の直す時間が短縮しました。
課題「⑤アイキャッチ画像を探したり選んだりする時間がかかること」は『残念ながら、その文章では伝わりません 』では解決しませんが、写真ACへの登録で解決しましたので、アイキャッチ画像を探す時間が大幅に短縮しました。
また、課題「①ブログのネタ探し作業に時間がかかること」については、本書ではなく別の本で解決しましたので、あらためて紹介したいと思います。
私のブログ記事作成の課題①~⑤は、3~4日かかることが多かったのですが、今はだいたい1~2日で書けますので、大幅に短縮してます。さらに、私にとっての最大のメリットが、ブログ運営しながらセールスライティングの勉強時間を捻出することができたことです。
わずか800円程度の文庫本1冊買て数ヶ月経過しましたが、このメリットは大きかったです。
ブログの記事なんて本読んだくらいで早く書けないでしょ?
しかし、こうメリットばかり書くと、「嘘くさい。そんなに簡単にうまくいくとは思えない?」と、疑問に思われるかと思います。1記事書くのは大変ですから、その気持ちわかります。
もちろん本を購入してすぐに改善したわけではなく、数ヶ月実践しながら少しずつ改善してきました。最初は苦労しましたが、出来ることから意識すると少しずつ慣れてきます。
難しかったこともあります。それは、テンプレートどおりに書くことです。型どおりに書こうとすると、かえってむずかしくなることもあります。そううまく型どおりに文章が書けるとは限らないからです。
そのため、テンプレートどおりに書くのではなく、テンプレートを参考にして構成し、一文一文はこの本が教えてくれることを意識して、時間をかけずに書くことを目的にしました。
だいだいテンプレートの流れどおりに書く、そのくらいがちょうどいいと思います。
この文章術本はビジネスやメールでも役に立ちます
「残念ながら、その文章では伝わりません」のノウハウは、文章の種類を問いません。ブログだけではなく、ビジネスにも使えます。
私の場合ですが、ブログより仕事で役に立てていることが多いです。トラブル対応は、なるべく少ないやりとりで、メールサポートを終了したいので、わかりやすい文章を書く上で役に立っております。
文章術の本はたくさんありますが、文庫でテンプレートが10個紹介されているのは、かなりコストパフォーマンスがよい本だと思います。
文章術にお悩みの方はお手元の一冊として、ご検討ください。
①背景
②主張
③理由
④具体例
⑤予想される反論への共感
⑥再び主張