夫婦関係



結婚生活を円満に過ごすコツは愛情ではなかった!重要なのは、〇情!

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「そりゃ、神様に祈っても人の願いを叶えてくれるわけがないよな」データを眺めているとそう思います。なんのデータかと言いますと離婚率です。神様に対し永遠の愛を誓っておきながら、数年で離婚してしまう夫婦が多いわけであります。事情があっての離婚ですから、それじたいは仕方がないことですが、神様のとの約束をやぶっているわけですから、神様が人間の願いを叶えてくれるわけありません。

しかし、今の世の中、神様の力を借りたいことがたくさんあるのも事実です。ですから、少しでもお力を借してくださるようにするためにも、約束を守っていかなくてはなりません。

難しいことかと思いきや、本書「」のノウハウを実行すれば、神様との誓いを守ることができそうです。

 

結婚生活を成功させる七つの原則

結婚生活はうまくいかない確率が高い?

本書は、650組の夫婦を14年間調査した研究結果から、夫婦の関係を改良・改善・強化できる「7つの原則」について学べる本です。ギクシャクした関係を改善したい夫婦におすすめな本です。また、結婚したばかりルンルンなご夫婦も読んでおくといいでしょう。というのも米国の離婚率は次のような状態らしいのです。

離婚率は依然として上昇している。結婚後四十年たった米国の夫婦を調べてみると、六七%が離婚している。その離婚の半数は、結婚後、最初の七年間に起こっている。

結婚生活を成功させる七つの原則(P16)

やはり、現実はそんなに甘くなく、どこかで歯車が狂ってしまうようです。

ただ、この67%が米国でいつ測定されたデータかわかりませんし、あくまでも米国のデータであり日本のデータではありません。そこで、日本のデータはどうであるか見てみたいと思います。

離婚件数:結婚生活20年までで70%以上

次のデータは、『令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況』ページの『概況』ファイルから抜粋したものです。

画像クリックで拡大

どの年も、5年未満の離婚件数が非常に高いですし、例えば、令和元年の5年未満から20年未満までの全体に対する割合は約73.7%になります。平成17年以降のずっと約70%を超えています。もちろん、本書の米国のデータ67%と測定方法は違うと思いますが、日本であろうと米国であろうと、20~40年くらいで離婚される割合が高いことがわかります。

では次に、離婚の原因を見てみたいと思います。

結婚生活の限界!離婚の原因は1位は?

次のデータは平成30年度の司法統計婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別)を参考にしております。

申立人
性格が合わない 10438 18268
異性関係 2373 7378
暴力を振るう 1502 9745
酒を飲み過ぎる 384 2752
性的不協和 2141 3293
浪費する 2030 4686
病気 643 845
精神的に虐待する 3370 11801
家庭を捨てて省みない 887 3600
家族親族と折り合いが悪い 2294 3171
同居に応じない 1597 862
生活費を渡さない 744 13725
その他 3525 5189
不詳 637 2810

夫、妻、共に『性格が合わない』が一番多い理由です。これは、誰でも推測できる結果かと思われます。

しかし、よくよく考えるとどうでしょう。というのも、そもそも性格が合うときなどあったのでしょうか。夫婦とはいえ、まったく別々の人間ですから性格が合うはずなく、性格不一致は当たり前なのです。だからこそ、私も結婚する時は、性格が違うことで長い年月しんどい想いするのではないかと、かなり悩んだことを覚えております。

不一致を承知して結婚し、不一致が原因で離婚する。なんだかよくわかりません。しかも、不一致は性格だけではありません。

結婚生活こんなはずじゃなかった

ちょっと調べただけでも、次のような不一致がすぐに出てきます。

・やっぱりイビキがうるさいのが我慢できない
・エアコンの適温が相手と違うのがストレス
・結婚してからはいちゃいちゃしてくれない
・相手に負い目があり、強く言えなくなった
・子供の教育方針が違う
・束縛がきつい

これらは皆、別々の人間であるなら当たり前の不一致です。でも、愛しているから許容し結婚したわけですよね(もちろん、結婚の理由もさまざまですが、愛以外の理由はここでは脇に置いておきます)。それが、「こんなはずじゃなかった」と許容できなくなるのはなぜでしょう。離婚の理由になるのはなぜでしょう。結婚生活を過ごすことより、心の中でどういう力学が働いているのでしょうか。

さまざまな疑問が頭をよぎりながら本書を読み進めていると、ふと、ある言葉を思い出しました。

結婚生活が合わないは愛の意味を間違えたせい?

その言葉は数年前に読んだ、『完訳 7つの習慣―人格主義の回復』で語られていました。

「でも、愛(Love)を感じないのに、どうやって愛するんです?」
「いいですか、愛(Love)は動詞なのです。愛という気持ちは、愛するという行動から得られる果実です。ですから奥さんを愛する。奥さんに奉仕する。犠牲を払う。奥さんの話を聴いて、共感し、理解する。感謝の気持ちを表す。奥さんを認める。そうしてみてはいかがです?」
~中略~
主体的な人にとって、愛は動詞である。愛は具体的な行動である。犠牲を払うことである。母親が新しい命をこの世に送り出すのと同じように、自分自身を捧げることである。愛を学びたいなら、他者のために、犠牲のために、たとえ反抗的な相手でも、何の見返りも期待できない相手であっても、犠牲を払う人たちを見てみればいい。あなたが親であるなら、子どものためならどんな犠牲も辞さないはずだ。愛とは、愛するという行為によって実現される価値である。主体的な人は、気分を価値観に従わせる。愛、その気持ちは取り戻せるのである。

完訳 7つの習慣―人格主義の回復(P118~119)

「愛は動詞であり、主体的な人にとって「する」ものであること」この言葉です。この、スティーブン・R・コヴィー博士の「愛の定義」は、私の中では、非常にしっくり腹落ちします。つまりそれは、愛が「あるなし」でもなく、愛「してほしい」というように欲しがるものでもないと言えるのではないでしょうか。

愛の意味を間違える。これが結婚生活で相手と「合わない」が発生する原因かもしれません。

恋人同士の時は、「愛する」だったのが、結婚したら「愛してほしい」になる。奉仕だった感情が、支配的な感情になる。主体的だったのが、他力的になる。何かの現象のように。

なんだか結婚生活とは、主体的から他力的にと器が小さくなることのようです。だとしたら、何故そうなるのでしょう。その原因を結婚前と結婚後の違いを中心に考えてみると、一つの答えがでます。

それは、距離感です。そして、距離感には、物理的な距離、法的な距離、心の距離とさまざまな距離があると思います。

結婚生活を成功させるコツは?

相手との距離が遠いときは、相手のことがわからないから、相手を知ろうとする。結果、共感につながる。

一方で、相手との距離が近いときは、相手の情報がたくさん入ってくるから、相手を知ろうとしない。ここで注意したいのは、どんな情報が入ってくるかです。人は不完全ですから、ネガティブな情報が入ってきやすいものです。ですから、結果的に、相手に対し自分本位になってしまうのは仕方ないことなのかもしれません。まるで、物理の法則のようです。

恋人・夫婦・親子・上司・部下・客。どんな人間関係であろうと、適度な距離感が大事なのです。むしろそれがすべてではないでしょうか。そして「愛してほしい」と相手に行動を求めるのではなく、「愛する」と自分が行動すればよいのです。

本書を読みながら、このように考えを整理していったとき、やっと本書の前半で著者の言っていたことに納得できました。

私の治療プログラムは、「幸福な結婚は、夫婦の深い友情から成り立つ」いう簡単明瞭な真実を中心において作ってある。ここでいう友情とは、「夫婦が共同生活者として、互いに尊敬と喜びを分かち合うこと」を意味する。こうして夫婦は互いを親密に知り、互いに相手の好きなもの、嫌いなもの、性癖、人生に対する希望や夢を十分に理解し合い、日常生活でその理解の具現化に努力するようプログラムされている。

結婚生活を成功させる七つの原則(P35)

夫婦の友情、これが結婚生活を成功させるコツのようです。友達と考えれば、距離感は必要です。

本書の、夫婦間の友情をベースにした「7つの原則」によるワークと別れる二人を予測できるという「4つの危険要因」。

あらためて振り返ってみると、たしかに良書でした。

結婚生活を成功させる七つの原則:まとめ

結婚生活で友情を育めばうまくいく

結婚生活に友情が重要なのは納得ですが、では愛情はいらないということではないと思ってます。繰り返しますが、「愛してほしい」ではなく「愛する」ならよいのです。

たとえば、「結婚前はいちゃいちゃできたのに、結婚してからはいちゃいちゃしてくれない。だからいちゃいちゃしてほしい。」と思っていたとします。これは、相手が仕事で疲れて帰ってきていたら、無理でしょう。

でも、自分はいちゃいちゃしたいと思うなら、相手に求めるのではなく、相手の状況を考えた上でのいちゃいちゃをやればいいのです。例えば、マッサージでもしてあげてはいかがでしょう。これだっていちゃいちゃです。もしかしたら、疲れた相手がマッサージで寝てしまうかもしれません。そしたら、頬にキスして布団をかけてあげればいいのではないでしょうか。

ただし、相手がマッサージしてほしいと言ったら注意が必要です。ここで応じると、「愛する」ではなく「尽くす」になりますので、「私が尽くしているのだから、あなたも何かしてほしい」と、やはり「してほしい」に逆戻りしてしまいます。そのため、自分がしてあげたいときにするのはOKですが、相手がしてほしいと言ったらNOというのも大事なことです。

今回は、「愛する」について書きましたが、離婚の原因はさまざまです。しかし、本書の「7つの原則」のワークは、そのさまざまなケースにも対応していると思います。とは言っても破綻しかけている二人がまじめにワークなどやるかと思うところはありますが、「知的感情も重要」と本書で言ってますので、知識だけでも学ばれてはいかがかなと思います。

そうすれば、神様との約束も守れてご利益があるかもしれません。

 

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