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【文章による自己表現力の鍛え方①】他人嫌いと言えないことが判明!自分のオリジナリティの見つけ方。

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どうしたら文章力はアップするのか?
どんなテーマにするか、誰に書くか、どう書くか、自分は何が言いたいのか、どうしたら早く書けるか・・・などなど、文章を書く上での課題は多く、なかなか上達しません。

文章力アップのために、さまざまな文章力本を買っては読みあさってますが、いまだに上達できてません。そもそも、自分が書きたいように書けてません。自分の言葉なのに満足できる表現ができていないのです。

そこで、自分らしい文章を書くために学び直そうと手にとったのがこちらの本です。読んでみましたが、大正解でした。おかげさまで、今までの学びの何がいけなかったのかが、明確になりました。
なかなかの良書なので紹介させていただきます。

 

自分のことばをつくる①

自分のテーマ、自分のことば

本書を読み、気づいたことがあります。それは、「自分のテーマ」というものを真剣に考えてこなかったことです。

あなたが何かを表現しようとするとき、もっとも大切なことは、自分のテーマをあなたのことばで語るということです。なぜなら、表現するということは、あなた自身を表すことであり、それはあなたにしかできないことだからです。
あなた以外のだれでもできることを、あなたが表現したところでどんな意味があるのでしょうか。

自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術(P22)

自分の言いたいことを理解してもらおうと、文章テンプレートを使用したり小手先の心理テクニックを使ったりしても、「自分のテーマ」がない文章では、「自分の言いたいこと」が書けるわけないということかな。耳が痛いです。

「何か表現するということは、自分のテーマを自分のことばで語ることである」。この追求が、文章力上達のためのスタートラインになりそうです。「自分のテーマとは何か」、「自分のことばで語るためにはどうすればよいのか」、この2点について、本書で学べたことを書かせていただきたいと思います。

まずは、自分のテーマについてです。

自分のテーマを発見する手順

本書では「自分のテーマ」を発見するための手順として、次の手順を説明されてます。
「オリジナリティ」⇒「興味・関心」⇒「問題関心」⇒「問題意識」⇒「自分のテーマ」

詳細は本書に譲るとしまして、ここでは流れの最後である「自分のテーマ」について書きます。

「自分のテーマ」を発見するためには、自分の「オリジナリティ」が核になります。ですから、まずは自分の「オリジナリティ」がどこにあるのかを知ることがポイントです。

「自分の言いたいこと」なんて、わかっていないことが多いです。では、「自分の言いたいこと」は、どのように明確になるのか。実は、他者からの反応により明確になっていきます。

そこで必要になるのが、他者からの反応としての理解のプロセスです。自分の表現したいことが相手に伝わったか、伝わらなかいかを自ら確かめることによって、自分の「言いたいこと」「考えていること」がようやく見えてくるということになります。
この自分の「言いたいこと」「考えていること」は、あなたにしかないものですから、実はここにあなたのオリジナリティというものがあるわけなのです。

自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術(P31)

オリジナリティは、はじめから「私」の中にはっきりと見えるかたちで存在するものではなく、他者とのやりとりのプロセスの中で少しずつ姿を見せ始め、自分と環境の間に浮遊するものとして把握されるからです。

自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術(P33)

「オリジナリティ」は、他者とのやりとりの中で、言いたいことが明確になり姿を現すもの。であれば、自分の中にあると信じて自分探しをしても、見つからないと言えますね。

自分探しをするよりも、他者と対話していくことが大事であり、その対話活動の中で自分の「オリジナリティ」が浮かび上がり、「自分のテーマ」の発見につながり、自分らしい表現ができるようになっていくと。なるほど。

何冊も文章本を読んだところで上達しない理由は、対話してないからでしょう。自分の言葉を生み出すために必要な他者との対話を怠れば、「自分のテーマ」も発見できず、自分らしいことばも見つからなくて当然なのかもしれません。文章テンプレートを使っても書けないのはそこが理由か。

「自分のテーマ」や「オリジナリティ」の発見につながるための対話を軽視して、文章力アップのために小手先の技術をあげようと魔法の書探しをしていたことが私の間違いでした。なんたる無駄な人生・・・。

オリジナリティがわかったけど、まだ書けない場合

他者とのやりとりにより「オリジナリティ」が明確になり「自分のテーマ」が姿を現すのはわかりました。しかし、それだけでは、まだ表現できないようです。理由は「書きたいことと、自分の経験が結びついていない」と考えられるからです。

自分自身のテーマと、自らの経験とを一体化させて、最終的な自分の主張へと結びつけられるかどうかを考えることです。

自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術(P51)

経験なき言葉が相手に響かないのは理解できます。「戦争は反対だ」という主張も、戦争経験者と戦争未経験者では、言葉の重みが違うのは明白です。ですから、戦争未経験者が「戦争は反対だ」と主張する場合、せめて「戦争経験がない」という経験を自分の表現に組み込むことができないか工夫するとよいでしょう。そうすれば、個性的な表現ができるかもしれません。

自分の言いたいことを発見する質問

他者との対話などを通して、自分のオリジナリティが浮かびあがり、自分のテーマを発見できたとしましょう。
しかしながら、それでも自分の言いたいことが明確になっていない場合は「なぜ」と問うてみましょう。

このように考えてくると、表現するという一連の活動の中で、最初で最大の難関は自分の「なぜ」を掘り起こす作業、つまり「自分のテーマ」とその理由の明確化だということでになります。この「なぜ」を自分に問い、その答えを自分なりに用意することができれば、表現活動の8割は出来上がったようなものです。
なぜなら、あなたは日々の生活の中でいつも何か特定のテーマを自覚しつつ活動しているわけではないからです。もちろん、無自覚的にはいつもテーマを探して言いているともいえるのですが。だから、「さあ、テーマを決めて」と言われると何をどのようにすればいいのかわからなくなるのは、いわば当然のことなのです。

自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術(P69)

戦争について、他者と対話すれば、他者とは違う個性的な意見が生まれるでしょう。しかし、その主張を他者にどう伝えればよいか明確になっていない場合は、『なぜ「戦争は反対だ」と思うのか』と問い、その問いの答えを探すことです。それができれば、満足できる表現活動ができるようなるかもしれません。逆に、できなければ表現活動に苦しむと思われますが、、、。怖。

相手に自分の意見を伝えれば、大抵「なんでそう思うの?」質問されます。その質問に答え、相手に伝わった瞬間、自分の個性的な表現は成功します。ですから、「なぜ?」と自分に問いその答えを導くことは、表現力アップにつながるわけです。

さて、ここまでは「自分のテーマとは何か」について、学べたことを書いてきました。「自分のことばで語る」については、次回に書きたいと思います。

自分のことばをつくる①:まとめ

最初はオリジナリティがなくてもいいんだ

文章力の上達には、「①まず先にテーマを決めて、次に自分の言いたいことを決めること」そして、「②わかりやすく伝えるために、テンプレートに沿って文章を作っていくこと。」この2点が大事だと考えてました。
実際に、言いたいことがはっきりしている方が、速く文章を書くことができ、「言いたいこと」がはっきりしないときは、文章が書けないという経験があるからです。

しかしながら、その考えは勘違いだったようです。

誰にでもオリジナリティはあり、それは他者との対話によって生まれてくるものであるため、文章表現する前の段階ではオリジナリティがわからなくてもよいのです。自己表現が下手なのは致命的だと悩み、小手先の技術を学ぶことより、他者との対話でオリジナリティを発見する方が大事だったようです。

この事は、他人の力に頼らず自分の力で生きていきたいと思う私にとっては、ショッキングな事実です。他者の力を借りなけらば、オリジナリティがわからないからです。

他人の存在が私のオリジナリティためにあり、私もまた誰かのオリジナリティのためになっている。そう考えると、今さらながらではありますが、他人の存在がありがたく思えてきました。

今、自分の表現力をアップしたいと努力されている方は、本書を一読されるとよいかもしれません。

 

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