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失敗から得るものは大きいとよく言います。でも、どうせならなるべく失敗を回避したいものです。失敗するくらいなら、行動すらしない人も多いでしょう。
失敗とはなんでしょう。するべきものなのか、しないほうがいいのか。
親として子供に失敗させた方がいいのでしょうか?
たしかに失敗させて勉強させたいですが、つい助けてしまうのが親心。もちろん私は、つい助けてしまう方のバカ親です。でも今回ばかりは助けてあげることができませんでした;;
目次
ブックオフは人がいらないものを売るところでしょ
娘と二人でブックオフに行くことになりました。私は本が好きですし、娘もゲームがほしかったのです。
我が家は小学2年生の娘に、世間よりも多めに小遣いを与えてると思います。そのかわり、娘には自分の物は自分のお金で買うようにさせてます。小さいうちからお金のやりくり上手になってほしいからです。
そのため、新品のゲームを買うとすぐに小遣いがなくなりますから、中古がちょうどいいのです。
でも、もうすぐ小学3年生の娘、今日は雰囲気が違います。
ニュアンスとしては、いらないもの=価値がないものと、言っているように聞こえました。
この説明は、大人にしかわからないですね。うまく説明できなかったせいか娘も腹落ちしていない感じがします。まあ、小学生は新しいものに価値があるように感じてしまう年頃なのでしょう。
クマトモという3DSのゲームを購入する
何を買うかさんざん悩んでいた娘が買ったのは、クマトモというニンテンドー3DSのゲームです。買ったらすぐにゲームをする計画でしたので、娘はニンテンドー3DSを自宅から持ってきてたのです。
気合が入ってますね。早くゲームがしたくてうずうずしているようで、早速帰りの電車でプレイしますが、なんだか気がのらないようです。
どうしたんだろう・・・?
クマトモに別の女の子の名前が!?
よく見ると、前の持ち主のデータがセーブされたままでした。これは、たしかに冷めます。ゲームのクマが他の女の子の名前を呼ぶわけですから・・・
店も売る前にデータぐらい消去して売ってほしいなぁ。
クマトモの中古に機嫌損ねる
ほら、機嫌損ねちゃった・・・。
せっかく「中古=いらないもの」という意識を忘れていたところなのに、これでは新しいものしか価値ないと思ってしまう。敏感な年頃ですからね、自分の家がお金持ちか貧乏かを意識しはじめるのです。
負け組感が芽生えてしまったかな?
私も中古で本を買いましたが、なんだか新品が買えない負け組のような気になってしまいました。
こう言って、価値観を変えるのが精いっぱいでした・・・。
クマトモのセーブデータ消去して!
と、言われてクマトモのセーブデータの消去にトライしたのですが、クマトモのゲームの画面の中にセーブデータの消し方がわかるところがないのです。
私が子供の頃のゲームでは、簡単にセーブデータ消去が出来たので、ちょっとしたカルチャーショックです。
とりあえず、家でやることで娘をなだめましたが、その後家に着くまでしつこく「クマトモデータ消去」をアピールされました。こういうときの娘のしつこさは、イラっときます`´
クマトモのセーブデータの消し方がわからない
家に帰ってすぐにセーブデータの消去に取り掛かりました。説明書を見ると、「L」+「R」+「A」ボタンの同時押しだそうです。
しかし、「L」と「R」ボタンがわからない!
だって3DSなんてほとんど遊んだことなかったもの・・・悪戦苦闘です。
でも、こんなときはGoogle先生の出番です。今の世の中、たいていの問題はググって解決しますよね。不思議なもので、ちゃんと3DSのLとRボタンのありかがわかる記事が見つかりました。
いやあ、「3ds lrボタン」こんなキーワードでも、ちゃんとコンテンツにしてくださっているが方がいらしてくれて感謝です。
クマトモの声が気に入らないだと!
さあ、クマトモのセーブデータは消去しました。
あとは思う存分ゲームを楽しむだけ。
パパは、本を読んでいるからゲームに夢中になっておくれ。
ん?なんかゲームに気がのっていないな。まだなんかあるのかな?
「声?」
たしかにいい声とは言えませんが、私が聞く限り気になるほどではございません。
でも、娘の様子がだんだんと冷めていくのがわかります。せっかく楽しんでいる娘の顔が見たかったのに・・・こういうとき、なんて励ましてあげればいいのだろう。
私はカウンセリングの勉強してましたが、このときは全然言葉が浮かびませんでした。カウンセリングの受講料がもったいないですね。クマトモの声という予想もしないところで、自己嫌悪になるとは。
クマトモしながらご飯を食べる・・・けれど
クマトモと泣きながらのごはん
今日は、妻が友達と食事ということで、娘と外食です。一ヶ月に一回くらいは、妻の都合により娘と二人で外食する日が出来るので、パパとして私がもっとも楽しみにしているイベントのひとつです。
だけど・・・
この日は、なぜか3DSを持ってきている娘。料理もそこそこにゲームの夢中です。いえ、この感じはゲームを無理に好きになろうと努力している気がします。だって楽しそうでないんだもの。
いつもなら、赤毛のアンのようにほっといてもぺちゃくちゃしゃべるのに、全然しゃべってくれない。
そんな娘の様子が気になって、じぃーっと娘の顔を見ていると、突然涙がポロリと落ちました。
え? どうした?泣くほどのことだったのか?
そうじゃないよね・・・パパ、それくらいわかるよ。クマトモが好きになれないんだね、買い物失敗して悔しいんだね。
でも娘が「涙」の原因を、「疲れ」と言っているなら、「疲れ」として受け止める。本音を自分で話すまで、親から本音を聞き出しません。自分で話せるまで待ってあげるのが親心ってもんです。
本音はいつもお風呂場で
クマトモ買って失敗しちゃった
湯船で考えていた娘が、唐突に語りはじめました。いろいろ考えて、好きになろうと努力して、なんとか失敗をチャラにしようと頑張ったけど、結局、失敗を認めることにしたようです。
それは、お金を損したことを認めることであり、小学2年生の娘にとっては、納得できる金額ではなかったでしょう。
でもようやく、認めることができたみたいです。でもここはカウンセリングっぽく、失敗をリフレームしたいところ。
ああ、すべったな・・・。
そもそも娘は、失敗と思う理由について「わからない」と答えているのだから、わからないという気持ちを受け止めなくてはならないのに、こちら(カウンセラー側)が失敗に意味づけしてどうする。あせるな!
仮に、カウンセリングっぽくやるなら、下向き矢印法っぽく、「もし失敗だと思ったらなら、その失敗はどんな意味があると思う?」と、失敗が自分の中でどんな意味を持っているか聞く方がましだったかもしれません。
いや、誰のせいかどうかって話ははじめからしてないでしょ。私は馬鹿か。ここも私は下手くそなやりとりしてます。
娘と私のやりとりだからよかったものの、カウンセリングだったら大失敗。クライアントを責めるような展開に持っていっちゃ駄目でしょ。
ふぅ・・娘が大人でよかった。
じゃなくて・・・
ここは、嫌なクマトモの中からいいところを探している娘をほめるところ。本当にこれがカウンセリングなら、大失敗です。
でも娘も気を取りなおしたみたいだし、まぁいいかと思ってましたが、実は、そうではなかったのです。
妻が帰宅してわかったこと
クマトモに囚われてなかなか寝ない
気持ちの整理はついたかなと思ってましたが、布団に入るなりクマトモの声のことばかり気にしてます。
あれ?まだ囚われているなぁ・・・
こんな感じでしつこいのです。
しかも都度都度起きて、次の写真のようなメモを書いているのです。
可愛いと言えば可愛いけど、もの凄い執念でちょっと怖い(;^_^
私もしつこくて嫌になってきたので、マッサージ作戦を取ることにしました。
渾身のマッサージです、はよ寝ろ。
さすがに大人が本気になってマッサージすれば、子供なんてチョロいもの。
あっと言う間に寝ました・・・が。
そこへ妻が帰宅
妻が帰宅しました。取り合えずメモを見せながら、一部始終を話します。まぁ、普通にウケる話です。
一応妻がググってみると、クマトモは声の評判が悪いみたいですね。開発者さんもそこは残念な心境なのでしょう。インタビュー記事からそんなご様子がうかがえます。「開発者インタビューページへ」
クマトモの声っておならみたい
私と妻の会話を聞いて、いきなり娘が起きてしまいました。
おならみたいな声がウケたようです。娘の気持ちにもっとも近い表現だったのでしょう。もう、そこからは決壊したダムのように妻に愚痴を言い続けてます。クマトモの声が気持ち悪いだのどうのこうのと、いつもの赤毛のアンのような娘が復活です。
しかしながら、もう深夜なのです。遅くに帰ってた妻も疲れてますから、さすがにうっとおしくなったようで、
今回ばかりは私と妻の気が合いそうです(笑)
親のお墨付きを貰ってすっきりしたようです。
その後、娘はさくっと寝ました^^
バカ親父はバカウンセリング
結局、娘の本音は「クマトモを手放したい」だったのです。
失敗をリフレームしたいわけでもないし、誰のせいかという話は関係ないし、クマトモを好きになれるマインドづくりなんて興味なし。この点が私の思い違いでした。
理屈で娘の感情を理解しようとしたから、娘の本音からずれたのです。
でも、妻は違います。初めから本音トークだったので、娘から愚痴が出るわ出るわでした。
ママには勝てないなぁ
妻と娘のやりとりを横で聞きながらウケると同時に、私の傾聴の仕方については、反省しました。
また、ロープレからカウンセリングの勉強した方がいいかな。
私がしていたことは、カウンセリングではなく、
バカウンセリング
でしたからね。
何気ない日常の一コマで、自分の傾聴スキルの中途半端さを痛感するとは思いませんでしたが、改めて自分のやってきたことを見直すいいきっかけになりました。
クマトモを売却する
クマトモのセーブデータ削除してあげて!
さて、娘がうるさいので24時間経過してませんが、クマトモを売ることにしました。
小学2年生の娘にここまで嫌われるクマトモって一体・・・。
売りに行く前、娘に言われました。
どうやら、昨日自分が違う人の名前が入っていて悲しかった経験が、ちゃんと活かされてます。次に買う人への気遣いについて学習したようです。
これは収穫ありですね。
そう言いつつ泣きそうな顔になる娘の芝居がウケるところですが、しかし今回の件、お金については娘の大損になってしまいます。いくらかでも足しになるよう娘のいらない絵本や、妻のいらないCDも売ることにしました。
クマトモをどうしても売りたいのでしょう。いつもより積極的にいらない本を選んでます。これはこれで、断捨離と考えることにしましょう。
結局、前日2200円で買った中古ソフトは、翌日600円で売却。絵本と妻のいらないCDも売約して、合計1600円くらいになり、それはそのまま娘の小遣いにしました。
娘めの損失は、2200円ー1600円=600円くらいになりました。
憑き物が落ちたように顔がスッキリしてますし、買い物の仕方についても学習してくれたようですね。娘の失敗を助けてあげることができなかったけど、やはり失敗は人を成長させてくれます。
クマトモさん、ありがとう。
私だけは、おなら声のクマトモさんに感謝してますよ。