ダイレクト出版の本



追い求めるのは夢でなくゴールにしよう。マイケル・マスターソン大富豪の仕事術レビュー

「夢が叶うよう頑張ります。」素晴らしい言葉です。夢と言っても、その人なりに具体的な内容があります。例えば、甲子園で優勝する夢、オリンピックで金メダルを取る夢、将来サッカー選手になる夢、ビジネスで成功する夢など。

「でも、夢って言葉は非現実的なもの。非現実的なものを目標にしていいのか? それよりも、現実的な言葉であるゴールを目標にする。言葉を使い方を変える必要がある」目から鱗の考え方です。たしかにその通りだと思います。そんな気づきを与えれくれたのが『大富豪の仕事術』です。

『大富豪の仕事術』は、ダイレクト出版の本の中でも気になっていた本でした。いつまでも気になるなら買って読んでしまった方がいいだろうと軽い気持ちで購入し読んでみたら、思った以上に良書だったので紹介させていただきます。

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マイケル・マスターソンの大富豪の仕事術の感想

他の自己啓発本と同じで役に立たないのか?

自己啓発本を何冊も読んでいるのに変わらない自分がせいか、自己啓発本を買うことに対して慎重になります。「どうせ買っても無駄だし、買うだけ金の無駄、役に立たないだろう」そう思うのですが、でも良さそうな本なら気になってしまうものです。

『大富豪の仕事術』は、購入しようか迷っていた本です。タイトルが「仕事術」だったので単なる自己啓発本とは違うと都合よく自分に言い聞かせて購入してしまいました。結局欲しかったのです。

自己啓発本で得た知識は、自分だけでなく誰かに話すことで誰かのためになりますから、個人的には高い価値を感じてしまうため、つい何冊も買ってしまいます。

『大富豪の仕事術』を購入した感想としては、全体的に良い本でしたので損ではなかったと思いました。自己啓発本を読まない人が購入したいなら、おすすめします。具体的に何をすればよいかが書かれていて役に立つと思います。

一方で、自己啓発本に慣れている人には、新しい情報は少ないかもしれません。良書の自己啓発本はだいたいメッセージが共通していますが、やはりというか『大富豪の仕事術』もそういう良書と同じようなメッセージです。「7つの習慣」を読んだことがある人なら、『大富豪の仕事術』はよい復習本になると思います。

マイケル・マスターソンってどこが落ちこぼれよ

高校生活残り1ヶ月の時点で落ちこぼれだった。これでは駄目だと奮起して、残りの高校生活では大学で優等生になるための計画を立てる。大学生になったら計画を実行。目標通り優等生になる。

このストーリーは、『大富豪の仕事術』P28からP31語られている本人の話を要約したものです。若き日のマイケル・マスターソンのストーリーですが、はっきり言って優秀過ぎますので共感が持てません。

こんなサクセスストーリーは、落ちこぼれのやることとは思えません。優秀な人そのものです。もし高校生の私に同じことをやれと言われても、私にはできません。今の私でも無理そう・・・。

最初の段階で優秀な著者に共感が持てなかったことは、読み進めていく上ではマイナスに働くと思ってました。

しかし、それでも読み進めていくと他の自己啓発本と同じようなメッセージでありながら、独自の切り口もあり非常に気づかされる言葉が多く、夢中になって読んでいる自分がいました。

以下に、個人的によい気づきになったポイントを紹介させていただきます。

人生を変える言葉の使い方、ゴールを目指せ!

最初になるほどと思ったのがP48「ことばの使い方で人生は変わる!」を読んだときです。もちろん「ネガティブな言葉ではなく、ポジティブな言葉を使おう」といったよくある単純なことが書かれていたわけではありません。

まず「夢・ゴール・目標・仕事・課題」という5つの言葉の辞書的な意味を確認するところから始まります。「なぜ、言葉の定義を整理したのだろうか?」と疑問を持ちながら読んでいましたが、P50の説明を読んで思わず、納得してしまいました。

夢に基づいてマスタープランを立ててはいけない。定義にも書いてあったように、夢というのは、空想や妄想と同じことである。夢を追い求めるのは、小学4年生が楽しみでやっているうちはいいが、責任ある大人には、そんな暇はない。

大人がすべきなのは、困難であっても現実的なゴールを追い求めることだ。だから、「夢」ということばを口にしないことにしよう。夢を追いかけるのはムダである。追い求めなければいけないのは、ゴールなのだ。

大富豪の仕事術(P50より)

なるほど、言葉は世界を創ります。どうせ目指すなら非現実(=夢)ではなく、現実(=ゴール)というのは納得できます。だからこそ、間違った言葉を使うことがないよう「夢」や「ゴール」という言葉の定義を確認しておくのはとても大事なことです。それは、スポーツでもビジネスでも同じです。しかも、そのマインド変更はお金も時間もかけずにすぐできます。

さっそく私は言葉を変えることにしました。このブログの過去記事も「夢」という言葉を使っている箇所があったとしたら、「ゴール」という言葉に変更しなくはなりません。

本を読んだ最初の段階で、この考え方が私にインストールされたことは、非常に満足です。この時点で買ってよかったと思ってしまいました。

自分のコア・バリューを知ろう

でも、言葉を変えるだけで成功するわけではありません。そんなことで成功するなら成功者だらけになります。言葉を変えるのは成功するために必要な要素のひとつにすぎないわけです。

では、言葉を変える以外にどんなことをしなくてはならないのでしょうか?

それがコア・バリュー、つまり、「自分にとって本当に重要なものは何であるか」を知ることだとマイケル・マスターソン氏は言います。自分のゴールはコアバリューで決められるため、コア・バリューを知ることが大事なのです。

では、どうやってコア・バリューを知ることができるのでしょうか?

それは、「自分の葬式のときを想像して、家族や友人に自分のどんな話をしてもらいたいか」を考えることです。

そこで、この方法に取り組んでもらいたい。

1.紙を用意して、十字に線を引いて4つに区切る。
2.4つに区切られた上の方に、それぞれ、健康、富、自己改革、社会的な幸福と書く。
3・それぞれのタイトルに合わせて、自分の葬式で自分について言ってもらいたいことを書き込んでいく。

大富豪の仕事術(P57)

こんな感じですが、いかがでしょう。試しに「家族や友人に自分のどんな話をしてもらいたいか」想像してみてください。お子様がいる方なら、お子様にどう言っていただきたいでしょうか?その言葉を想像しただけで、自分の価値感に気づきませんか。

以前読んだ「7つの習慣」のP144、第二の習慣にも葬式をときの言葉を想像するとありますが、「健康、富、自己改革、社会的な幸福」の4観点から想像するというのは、新しい発見でした。こういう気づきが読み進めていくとたくさんあるのが『大富豪の仕事術』なのです。

知っておこう。行動に踏み切れない3つの理由

何かやると決めてもどうしても行動できない。あるいは先延ばしにしてしまうのはよくある話です。自慢ではありませんが、私は先延ばしの達人です。

では、「何故、行動に踏み切れないの?」と質問されたとき、その理由について答えられますでしょうか? 多種多様な理由があるとは思いますが、『大富豪の仕事術』では次の3つの理由があげられてました。

・自身がない
・痛みを避けたい
・怠惰

まあ、言われてみれば「たしかにそうです」としか言えません。では、どんな解決策があるというのでしょうか。それは、正の強化を与えて動機づけすればよいとのことです。簡単に言えば、行動してやりとげたら自分に褒美を与えなさいということです。

はいはい、自己啓発本でよく言われるアドバイスです。その点については真新しさはありません。その通りに行動しましょう。ただ、どうすれば行動するかについては、自分のことだけでなく、他人を動かしたいときも当てはまると思います。行動に関して詳しく知りたいなら、「行動分析学」の本も参考になると思います。

あれもこれもやっても意味がない。優先順位を決める3つの質問

逆にエネルギッシュになるのはいいのですが、あれもこれもとやることが多すぎて時間がいくらあっても足りないと思っている方も多いと思います。

そんなときどうやって優先順位を決めてますでしょうか。本書のP138には、わざわざ優先順位を決める3つの質問を用意してくださってます。

毎日の課題リストを編集するときに、次の3つの質問を自分に問いかけてみてほしい。

1.「これは、人に任せてしまってもいいものか、あるいは、捨ててしまってもいいものか?」
2.「これを半分の時間でする方法があるのではないか?」
3.「これは、本当に自分の人生をよりよく、豊かに、満たされたものにしてくれる目標に関係しているものか?」

大富豪の仕事術(P138)

『大富豪の仕事術』の前半で、「7つの習慣」の時間管理のマトリックスが紹介されているので、個人的には「優先順位を決めるなんて人に教わるのではなく自分で考えるべきだから、わざわざ3つの質問なんて教えてくれなくてもいいのに」と思うのですが、『大富豪の仕事術』では、わざわざ教えてくださっているのがご丁寧なところです。

落ち込んだときは感情の切り離し

P144「今すぐあなたが感謝したい人のリストを作る」の章では、感情の切り離しというテクニックが紹介されています。個人的には、ここは大事なところだと思います。認知行動療法の「自動思考の反証」やシステムズアプローチの「問題の外在化」と似てますね。

「感情の切り離しとは何か?」については、『大富豪の仕事術』P150~P151の例を引用してみた方がわかりやすいかもしれません。

感情のこだわり
土曜の午後にピクニックに行きたいのに、雨が降っていて残念だ。

感情の切り離し
土曜日にピクニックに行くつもりだったが、天気を予測できないのはわかっているから、晴れればよいという願望を、意識的に切り離す。そしてプランBとして、映画に行くことにする。だから、雨が降っているときには、喜んでプランAを捨ててプランBを実行に移せばいいのであって、腹を立てることも、誰かを残念がらせることもない。これで、あなたは、土曜の午後の禅師となる。あなたがよい手本を示せば、ほかの人もよい気分になる。それは巡り巡って、自分がより幸せになることでもある。

大富豪の仕事術(P150~P151)

人は反射的に出来事に対して自動思考や感情が芽生えます。例えば「LINEの返事がない(出来事)、私は嫌われているに違いない(自動思考)、悲しい(感情)」といったように。

出来事をどう捉えるかは自分次第なので捉え方を変え、計画がうまくいかなったときのためのプランBを用意して実行しましょうというのが、言いたいことなんだと思います。このプランBを用意するについては、「WOOPの法則」も参考になると思います。

問題解決のためにプランBを用意しておく

もし予定を立てていたことが、なんらかの都合でキャンセルになったらどうしますか。あるいは「予定」を「課題」という言葉に変えてもいいです。

『大富豪の仕事術』のP257には、「プランAをつくるときには必ずプランBもつくっておくのである。」と書かれています。感情の切り離しのとこでも出てきましたが、強調されてますね。

個人的にもここは大事な点だと思ってます。アクションプランAを作ったときに、プランBを作っておくことは、割と忘れてしまいがちなのです。仕事にしてもプライベートにしても、予定どおりにうまくいかないことが多いのに、何故かうまくいかなかったときにどうするかを考えていないことが多いと思います。きっと、自分だけでなく周りの人もそうでしょう。

周りの人よりも達成力が高い人になるためにも「プランBを考えておく」を習慣化したいものです。いや、習慣化します。

変化に対する考え方

『大富豪の仕事術』を読んで、最も大きな気づきとなったのが、変化への考え方です。

変化を拒むのは愚かだ。変化に抵抗することと、変化を拒むことは大間違いである。その違いが、普通の人と億万長者のような考え方をする人との差になるのだ。

大富豪の仕事術(P281)

鍵となるのは、億万長者のような思考法である。あなたは変化に抵抗すべきときと、歓迎すべきときを見極めなければならない。

大富豪の仕事術(P294)

私は、成長や成功とは、今の自分よりもよい方向に変化することであり、変化するのが怖いから行動できない、行動できないから成功しないと思ってました。しかし、「変化するのが怖い」については、「変化を拒んでいるのか」、「変化に抵抗しているのか」ということを掘り下げて考える必要あったのです。

そして私は、変化を拒むのは駄目、でも戦略的に変化に抵抗するはよしなのだという捉え方をしております。

具体的には、例えば20万払えば100万円儲かる商材があり、それを買えばお金持ちな自分に変化し周りから注目されるとします。この時、「20万払うのは嫌だな。お金持ちにはなりたいけど、周りから注目されるのは嫌だな。楽して儲かるなんてそんなことあるのかな。実は騙されるかもしれないな」など、変化しない理由はたくさんあります。

もし、変化したくないと拒むのではあれば、ここでアクションは起きません。今後チャンスも来ません。だからと言って逆に、成功とは変化だと有無を言わずに20万払うのが正解と言えるかといえば、それも危険だと思います。

でも、「ここはまだ買うべきときではない」「今は他に優先すべきときがあるから後にしておこう」「他の購入者が成功するかどうか様子見ておこう」というように、今の変化に対して抵抗するのは、成功のためにはありなんだと思います。

この章の「変化についての考え方」に関する読者の捉え方は多様な気がしますが、私は上記のように捉えることで、またひとつ自分の成長につながった気がします。

大富豪の仕事術 まとめ

少し長くなってしまいましたが、たくさんある気づきの中で一部を紹介させていただきました。自己啓発本は慣れていますが、それでも新しい気づきがあり、なかなかの良書だと思います。

とくにこの本で得た気づきや知識や方法論は、自分の周りの人が悩んでいるときにアドバイスできるものが多いと思います。読書術も紹介されてますし、自分の適性時給を知るという考え方も面白いところです。P60の「7年後のゴールとそれより前の目標を決める」の考え方は、フォーカスリーディング高速学習講座の目標達成方法と似ているので、目標達成方法を模索している方は参考になると思います。

私が今まで読んだ自己啓発本ですが、一回読んでそれっきりでしたし、大事なことも結構忘れてしまってます。ならば、『大富豪の仕事術』もそんな一冊になるかもしれません。

ただし、今日ここで書いたことは今後忘れないでしょう。「成功したいなら、夢という言葉は使うな!ゴールと言葉を使え!」誰かに言いたいものです。価格が高い本ですが、そういった形で誰かの役に立つ自分になれるならば、買って損はなしです。

それと当たり前かもしれませんが、成功したければ入念な準備と努力が必要ですね。そこのとこは『大富豪の仕事術』を読むと凄く伝わります。まぐれで成功なんて、期待しない方がいいのです。

当初の期待以上に、気づきが多く面白い本でしたので紹介させていただきました。

 

 

 

 

 

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